Flowering heroine ７ (ページ2)

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勇征 side.

黎弥「なんか今日は元気じゃん」

勇征「……………はい、笑」

今日は音楽番組の収録

テレビ局にいればファンの人が来ることもない

世界「そろそろリハいくか～」

『今は出るな！！！！！！！』

大樹「マネ、どしたのそんな大きな声だして」

焦った顔をして鍵を閉めるマネに嫌な予感がする

［ ……ねえ、勇征くんはどこ？］

……………っっ、ストーカーしてる子だ

今、ドアのすぐ向こうにいる

『お通しすることはできません』

［ねえ私の勇征くんはどこ？］

颯太「……………大丈夫ですよ」

黎弥「大丈夫だから、な？」

勇征「っっ、……………」

背中をひやりと嫌なものが流れるのがわかる

「……………あなた、もしかして……、」

［ …あんたでしょ、勇征くんのこと誑かしたの］

「っっ、！！！」

キャーってスタッフさんの悲鳴が聞こえてくる

勇征「Aっ、！！！」

『だめだ！！！！行かせられない！！』

勇征「でもっ、！！！」

ドアの向こうでなにが起きてる？

Aは今どうしてる？

「こんなことしても勇征は喜ばない」

［うるさいッ！！うるさいうるさい！！！］

「ねえわかってるんでしょう？本当はこんなことしても
勇征はあなたの物になんてならないってこと……、」

［っっ、でもどうしようもできないの……、
苦しくて、苦しくてたまらないのッッ、！！！］

「でもこんなことするのは違う」

［うるさい！！黙れッッ、！！！！］

勇征「Aっ！！！！！」

〝痛っ〟っていうAの声が聞こえてくる

勇征「マネお願い、俺このままじゃ後悔する」

『だめだ』

勇征「っ、そんなっ………、」

ねえ、今ドアの向こうでなにが起きてんの

Aは無事なの？怪我とかしてないよね？