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駅の改札前で、私を待ってる
テヒョンはすごく浮いてた。
髪色は派手だし、
背は高いし、
服も派手だったから。
『テヒョナっ！』
って叫んだ私の声は、少しだけ響いた。
TH「走ってきたの？笑
急がなくていいのに、笑」
って、照れくさそうに笑う姿は、
やっぱり高校のときと変わってない。
改札から、駅の外の方へ私達は歩いた。
夜のネオンが、テヒョンの髪をさらに鮮やかに染めた。
『ジミナに別れようって言われた、』
人通りの少ない道で、
私のピンヒールのカンカン、って音は良く響く。
TH「知ってる、ジミナから聞いたから」
『ジミナと別れたからってわけじゃないけど』
TH「うん」
『私、あの頃で時間が止まってるんだ』
っていうと、
テヒョンが私の顔を覗き込むように
少しかがんで見つめる。
『こないだ、テヒョンに好きって言われた時、
どうしていいかわかんなかった、
なんで今更って思った。
でもずっと、テヒョンの”好きだ”って声が
言葉が、私の中で残ってるの』
TH「うん、」
『本当にイライラするくらい自分勝手で
わけわかんないテヒョンのことが、
私は好きなんだと思う』
テヒョンの目って、
純粋な子供の目みたい。
その瞳に吸い込まれそうになる。
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『私、テヒョンが好き』
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年2月11日 15時
