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JM「そういえばさー」
って言いにくそうにジミナが、
下を向く。
『楽しいデート中に何の話？』
春服を買いたい、
っていうか、僕に似合う服買って、
とジミナに言われて、
今はショッピングモール。
日曜日のショッピングモールって、
人が多いし、
なんだか暑い。
私は上着を脱いだ。
JM「テヒョナから何も聞いてない？」
聞くと何も、
私はテヒョンと関わってない。
私はpersonaに行くのもやめたし、
テヒョンの連絡先も知らない。
『なんで？テヒョンどうかしたの？』
JM「ソウルに来てからのテヒョンしか
僕は知らないから、、
なんとも言えないんだけど」
『……なに？もったいぶらないでよ、笑』
JM「テヒョンのおばぁちゃんが亡くなったって」
テヒョンのおばぁちゃん。
テヒョンのおばぁちゃんって、
『おばぁ、亡くなったの、？嘘でしょ』
“こんなに綺麗な子が韓国にいるんだねえ”
って、いつもニコニコして
私を褒めてくれた、
テヒョンのおばぁちゃん。
友達もいない私は、
おばぁの家によく遊びに行ってた。
JM「テヒョナがしばらくそれで
大邱に帰るって話」
『……っ、』
JM「………あー、ほらね？
だからこの話したくなかったんだよ」
ってジミナが髪をかきあげる。
JM「行きなよ」
『え？』
JM「テヒョンのところ。気になるでしょ」
でも、
元カレのところに行くなんて。
ジミナは絶対に嫌はずなのに、
JM「大丈夫、
僕はAのこと、
信じてるから。
テヒョナとは完全に終わったんでしょ？」
『………うん、』
JM「テヒョナのおばぁちゃん。
Aにとっても大切な人だったんだから、
お葬式は行ったほうがいいと思うよ」
って、ジミンが微笑んだ。
でも、その笑顔は
いつもよりぎこちなくて、
ひきつってた。
ごめんね、ジミナ。
『予定空けて、行ける日に
大邱に行こうと思う』
テヒョンとの思い出がたくさん残ってる
大邱に、
私は帰ることに決めた。
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2021年2月11日 15時
