いつも通り 〜薬研side〜 ページ41
大将が本丸に帰ってきて、二週間が経過した。
体調を崩していた刀剣たちは、全員完全に回復した。
短刀たちに至っては、庭で元気に鬼ごっこをしている。
大将の霊力も順調に回復しているのだが、目を覚まさない。まるで植物人間のように。
手入れ部屋から替えの包帯を持ち、大将の部屋に向かう。
今、看病は小夜坊にしてもらっている。
あの小夜坊が自分から看病をしたいと言ってきたので、内心今でも驚いている。
「小夜坊、大将の替えの包帯を持ってきた……大将」
大将の部屋の襖を開けて、目を見開いた。
『しーっ。今小夜寝てるから、静かにね』
唇に人差し指を当て、いたずらっ子のような笑みを浮かべた大将がそこには居た。
唖然としていたので、替えの包帯を落としてしまった。
「大将、傷口は痛まないか！？」
包帯を落としたことなんて忘れ、涙目になりながら大将に駆け寄り両肩を揺さぶる。
『大丈夫、大丈夫だから。小夜が起きちゃうよ』
両頬を軽く引っ張られる。
小夜「んん……主、様？」
『あーあ、小夜が起きちゃった』
小夜「主様……本当に良かった……」
嬉しさのあまりか、林檎のように頬を赤くした小夜坊は、「大広間に居るみんなに……伝えてくる」と言って部屋を出て行った。
「大将、本当に良かった。大将が一向に目を覚まさないもんだから、このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思っていたんだ」
目頭が熱くなり、涙声になりかけていたのでそれを隠すために鼻を啜ったのだが、抑えることが出来ず涙が溢れ出て来た。
『えー？ そんな縁起でもないこと思ってたの？ ひっどーい』
プッと吹き出しクスクスと笑う大将は、何処か楽しそうだった。
『私はそう簡単に死なないよ。前の本丸で奇襲に遭った時みたいに』
先程の楽しそうな雰囲気とは違い、落ち着いた声色で話す大将。
「大将はそうでなくっちゃな」
大将につられて俺っちも笑う。
大将、お帰り。
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まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ！面白いなって思って使ってみました！（笑） (2018年11月18日 17時) (
レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ！続編ですな！お待ちしておりますぞ！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です！今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時：2018年4月21日 0時
