備えあれば憂いなし 〜？side〜 ページ33
「いっや〜楽しみだなぁ〜」
机の上に並べられている、パソコンに入っていた柳沢の犯罪データを印刷した複数のプリントをホッチキスで留めている最中も、口元が緩みっぱなしだ。
「へへっ、早くたーっくさんのメディアに取り上げられないかな〜……お？」
鼻歌交じりでプリントをパラパラしていると、耳に着けている舞織先輩と同じタイプの通信機が鳴った。
舞織『ねぇ、聞こえるかしら？』
「舞織先輩、どうしたんですか？ 防犯カメラはきちんと私が乗っ取って管理してますよ？」
パソコンに映っている廃ビルの様子を見ても、特におかしなところは無い。
舞織『そのことじゃないの。Aちゃんが何処にも見当たらないのよ』
そんなはずはないと、五階の防犯カメラの画面を見る。
「え？ そんなまさか。五階にいるはず……です、けど……あ」
五階の防犯カメラに、天瀬Aの霊力が水色で表示されている。
あれ？ 内装図にはこの空間に部屋があるのに、防犯カメラじゃ扉がない……
一瞬だけ思考が停止し、重大なことに気が付き咳払いをする。
「先輩！ 今すぐ突き当りの角を右に曲がって下さい！」
柳沢は、廃ビル全体に自身の呪術を掛けていた。だから時間遡行軍も各階に配置出来ていた。
だからこの空間も普通じゃ見えないように隠すことが出来たんだ。
柳沢め……こんな所にまで呪術を掛けていたなんて……！
舞織『行き止まりよ？』
ハッと我に返り、画面を拡大させる。
「その壁に、私が先輩にあげた呪術を解くお札を貼って下さい！」
お札、送っといて良かった……
この廃ビルの内装図と一緒に送ったお札が使うことになるとは、少しばかり勘づいていた。
「その紋をなぞって壁を破壊して下さい！ その奥に天瀬Aは居ます！」
舞織先輩が壁を破壊し、全員奥へと入っていったところでプツリと画面が真っ暗になった。
部外者はこれ以上立ち入れないってことね……
「待ってる間、あの準備しなくちゃ」
私、今回頑張ったんじゃない？ と自画自賛しながら引き出しを開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1020人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ！面白いなって思って使ってみました！（笑） (2018年11月18日 17時) (
レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ！続編ですな！お待ちしておりますぞ！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です！今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時：2018年4月21日 0時
