祖父母の教え 〜舞織side〜 ページ32
五階に向かっている途中、なぜ霊力を使わなくても時間遡行軍を倒せたのか尋ねられた。
「小さい頃から合気道を習っていたの。もしもの時に備えて」
私は、三歳から合気道を習っていた。
なぜ合気道を習わなければいけないのか、習わせてくれた祖父母に尋ねると二人はこう言った。
自分の身は自分で守らなければならないから。
一人でいた時に何かトラブルに巻き込まれても、誰も助けてくれないから。
そんな祖父母の教えがあってか、見知らぬ男に絡まれても合気道の技で追い払うことが出来た。
身を守るためだけだと思っていた合気道がこんな所でも役立つとはね……
心の中で祖父母に感謝していると、いつの間にか五階に着いていた。
「それぞれAちゃんの霊力を感じられると思うから、少しでもAちゃんの霊力を感じたらすぐに教えてね」
各自五階を隅から隅まで探す。
しかし、探し始めて数十分。
歌仙「主の霊力が少しも感じられない。どうしたものか……」
全くと言って良い程、Aちゃんの霊力が感じられない。
薬研「大将……何処に居るんだよ……！」
ダンッ！ と薬研君の拳が壁にめり込む。
あの子が調べたんだもの。場所が間違うなんて今までに一度も無かったわ。なのに、Aちゃんが見つからないのはどうして？
「ねぇ、聞こえるかしら？」
確認の為、蓮君たちとは別タイプの通信機の電源を入れる。
？『舞織先輩、どうしたんですか？ 防犯カメラはきちんと私が乗っ取って管理してますよ？』
「そのことじゃないの。Aちゃんが何処にも見当たらないのよ」
？『え？ そんなまさか。五階にいるはず……です、けど……あ』
しばらくの沈黙の後、通信機の向こうから咳払いが聞こえる。
？『先輩！ ……今すぐ突き当りの角を右に曲がって下さい！』
「わ、分かったわ。みんな、私に付いてきて！」
指示通りに突き当りの角を右に曲がる。が
「行き止まりよ？」
？『その壁に、私が先輩に送った呪術を解くお札を貼って下さい！』
もしもの時用として送られてきたお札を、胸ポケットから取り出して壁に貼る。
やがてそれはチリチリに燃え、壁には謎の紋が現れた。
？『その紋をなぞって壁を破壊して下さい！ ……その奥に天瀬Aは居ます！』
ありったけの力で壁を破壊する。
お願い、生きてて……！
備えあれば憂いなし 〜？side〜→←頭の回転の速さ 〜？side〜
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まじゅっちゃん(プロフ) - ふじもんさん» ギャーギャーピーピーうるせぇなってことですよ！面白いなって思って使ってみました！（笑） (2018年11月18日 17時) (
レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 待ってギャーピーって何笑ギャーギャーは分かるけどギャーピーって笑 (2018年11月17日 21時) (レス) id: 72a2d2ef64 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 豆王さん» 続編作りましたよ!是非ご覧ください! (2018年8月11日 22時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
豆王 - うおっ！続編ですな！お待ちしておりますぞ！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 2f9ad457d5 (このIDを非表示/違反報告)
まじゅっちゃん - 薄桜鬼☆ハルハルさん» コメントありがとうございます!良い作品と褒めていただき光栄です！今後も心に響く作品になるようにより一層頑張ります! (2018年8月7日 17時) (レス) id: c4baafbcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まじゅっちゃん x他1人 | 作成日時：2018年4月21日 0時
