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…
久遠と最初に話したのは、孤児院に入って３日目だった。
くだらないいじめのターゲットになりつつあった私は既に毎日に飽きていて…
屋上で１人読書する時間だけが至福の時間だった。
その日もいつものように誰もいない屋上で本を読み耽っていると…
ジャリ…
誰かの足音がして顔を上げた。
立っていたのは…
孤児院の中でも、一際、人生に対する絶望感と、大人への不信感…憎悪の瞳を持った久遠だった。
自分に緊張が走ったのを感じながら…
素知らぬふりをして、手元の本へと視線を落とすと…
久遠は近くのベンチにゴロンと横になって空を見上げた。
折角見つけたこのお気に入りの場所も、もう明日からは来れないのか…
そんな風にがっかりしていたら…
「…それで？お前はいつまで口がきけないふりをするの？」
突然久遠が話しかけてきた。
「…へ？…え？何で知ってるの？？」
間抜けな声を出した私に、キョトンとした顔になった久遠は言った。
「…あ、マジで喋れるんだ？」
「…あ。」
しまった、そんな風に口を抑えると
「あははは！！お前、そんなんじゃ、いつまで隠せるか分かんないぞ！」
そう言って、初めて子供らしい笑顔を見せた久遠に…
私の心臓は、生まれて初めてトクンと鳴った。
「事情は聞かないけど……黙りっぱなしじゃお前も辛いだろ？ここに来た時は俺が話し相手になってやるよ。」
その日から、屋上は私と久遠の秘密の場所になった。
…
…
…初めて出会った時から、久遠は私のことは全てお見通しで…
…久遠に隠し事をするなんてことは到底無理だった。
…だから久遠は
私の久遠に対する気持ちだけじゃなくて…
…再会した時に、私の中に久遠以外の人がいることに
…私自身よりも先に
…きっと、とっくに気づいていたに違いない
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◎まる◎(プロフ) - y3gunluvさん» 読んでもらえていることに感動し…途中まで書いて消してしまった幻の番外編を悔やむ…◎まる◎でした笑 (2021年10月12日 20時) (
レス) id: 186dce0acc (このIDを非表示/違反報告)
y3gunluv(プロフ) - 読み直してここまできたけど。やっぱり、エリーの番外編読みたかったー笑っ←まだゆうやつ笑っラストは必ず泣きながら見てますｗ (2021年10月12日 1時) (レス) @page13 id: 194cfdf356 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ?さん» はじめまして(^-^)この作品にコメント頂いたのは久しぶりだったので、嬉しい驚きでした！久遠は私も大好きなキャラなので、そう思って頂けてとても嬉しいです(≧∀≦)ありがとうございますo(^-^)o (2020年4月14日 6時) (レス) id: 3781d568eb (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 初めまして。完結お疲れ様です。Level Sの作品を読んでまるさんの大ファンになりました！ただの独り言だと思って読んでください。久遠さんの生存バージョンで(久遠さんと結ばれてほしいと言う訳ではなく)afterstoryが読みたいです。勝手な事言ってすみません。 (2020年4月13日 23時) (レス) id: b10c98f8a1 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - みぃー姉さん» こちらの作品にもコメントありがとうございます(≧∀≦)この作品を描いていた頃が遥か昔に感じます。お蔵入りになっている番外編、そのうち公開できるよう頑張りますね。 (2019年7月23日 21時) (レス) id: d297b5115d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年1月11日 0時
