sweeper 5 (ページ33)

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「…Aー………俺……何かしちゃったかなぁ。」

なかなか帰ろうとしない酔っ払い達を放置して、ディスクで仕事を始めてしばらくした時…

ふと顔を上げると、エリーがディスクに両肘をついて、浮かない顔でこっちを見ていた。

「……咲苺のこと…だよね？」

「…うん。……何かさっきから、すっごい避けられてんの。俺、きっとまた気づかないうちにやらかしたんだよね…。」

しゅんとしているエリー…。

…

「…エリー、ごめん。」

「え？何でAが謝るの？」

「咲苺の様子がおかしいのは私のせい。私がエレベーターの中で変なこと言っちゃって…。エリーは全然関係ないから気にしないで。」

「ホント？俺は何もしてない？」

「うん。」

「…ちなみに…変なことってどんな話？」

「…咲苺の初恋話ね。」

「はっ！！……ング…」

大きな声を出しそうになったエリーの口を慌てて手で塞ぐ。

「咲苺に殺されるから、大きな声で復唱しない！！」

目をまん丸にしたまま、コクコクと頷いたエリーを確認して手を離すと…

…

…

「咲苺、好きな人いるの？？」

…

…

…

…

咲苺の初恋…

…前途多難…