彼氏の背中に引っ掻き傷を見つけてしまった【炎柱】

陸 ページ7

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きょとんっとした顔で首を傾げる煉獄さん





｢ 引っ掻き傷 ... ？ ｣


『 ... 気付いてなかったのですか 、

背中に無数の引っ掻き傷がありますよ 』





そう言うと 、自分の背中を見るようにする煉獄さん

うん

服着てるし見えませんよ 。それでは





｢ 脱いでも良いだろうか ！ ｣


『 あ 、はい 』





上だけ脱ぎ再び見ると 、僅かに見えたらしい





｢ よもや ！こんな所に気付かぬ内に傷を負うとは柱として不甲斐なし ！

穴があったら入り 『 それは 、 』！ ｣





煉獄さんの言葉を思わず遮る





『 女の人に ... 付けられた物ですか ？ 』





小さな声で目を逸らして言うと 、煉獄さんは静かに近づいて来た





｢ 俺と恋仲なのはAだ

行為で付いた物だと思っているならそれは間違いだ ｣





とても優しくそう言い 、私の頬に手を添える

大きくてゴツゴツとマメの多い温かな手だ





｢ よもや 、何時付いたかは分からないがな

恐らく鬼の血気術に掛かりそうになった人々を抱えて走った時だとは思うが ... ｣





良かった

ほっとするとポロポロと涙が零れた



煉獄さんは私を抱きしめるとトントンと子供をあやすかのように背中を叩き始めた

漆 ※ 微 注意→←伍

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