やっぱり ページ33
Aside
見てはいけなかったものを見てしまったあの日から
一週間くらい経った今日
少し久々に、玲於くんから
おじちゃんのとこ行こうって
お誘いのラインがきた
ミカちゃん、悲しまない?
彼氏が他の女の人と会うなんて嫌じゃない?
とか、嫌でも考えちゃう
…はあ、決めつけちゃダメだ
もしかしたら、まだ
付き合ってないかもしれないじゃん
玲於くんは…
もうミカちゃんのこと、好きかもだけど…
あーー
だめだめ、やめよう
こんなこと、ずっと考えてたら
どんどん悪い方に考えちゃいそうだもん
おじちゃんのお店に着いて
ドアの前で、深呼吸
…玲於くん、もう着いてるかな
______カランカラン
玲於「 いらっしゃい、Aちゃん 」
A「 …玲於くん、おまたせ 」
「 玲於の店じゃないだろ。Aちゃん、いらっしゃい。笑 」
玲於「 いーじゃん。おじちゃん、おすすめふたつ 」
「 はいよ 」
おじちゃんが厨房に入ってって
玲於くんとふたりきり
何ら変わらない、見慣れた光景
玲於「 …なんか、久々だね。」
A「 …だね。」
玲於「 今日は撮影?」
A「 ううん、一日中パソコンだった。」
玲於「 うわ、疲れそう。」
A「 すごい疲れたから、ミルクティー2本も買っちゃった。」
玲於「 好きなの?ミルクティー 」
A「 うん、大好き 」
玲於「 …へえ 」
この勢いで
玲於くんが大好きって言えたらいいのに
多分、この見慣れた光景の中で、前と変わったのは
玲於くんが好きって言わなくなったことと
私の心情くらいで
今になって
どうしようもない後悔ばかり押し寄せてくる
なんであのときに
玲於くんのこと好きになれなかったんだろう
どうして今
こんなに玲於くんのこと好きなんだろう
あれだけ断っといて、今更すぎるけど
こんななら
ミカちゃんが登場する前に、告白するべきだった
…なんて、もう遅い、か
「 はい、今日はチキンソテー 」
おじちゃんが持ってきてくれた料理
ひとくち食べれば
やっぱり、美味しくて
玲於「 うまっ 」
目の前の玲於くんは
やっぱり、かっこよくて
だめだなあ、やっぱり私
玲於くんが好き
.
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めぐみ(プロフ) - このお話が更新されるのを楽しみに毎日頑張れます! (2018年2月16日 10時) (レス) id: c75f6ffd72 (このIDを非表示/違反報告)
グリムパン(プロフ) - このお話死ぬほど大好きですー! (2018年2月14日 9時) (レス) id: a2f3bd3954 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - 嫌な予感が当たりませんように。主人公ちゃんが気持ちを伝えられますように。応援してます! (2018年2月10日 18時) (レス) id: 06f92986dc (このIDを非表示/違反報告)
ありんこりん(プロフ) - お大事になさってください(>_<)更新楽しみにしています☆ (2018年2月5日 0時) (レス) id: 329e8ea8fd (このIDを非表示/違反報告)
はなはな - 早く元気になってください!更新待ってます!!!!!! (2018年2月4日 23時) (レス) id: 1f81b719c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2018年1月27日 20時