駆け引き ページ25
玲於side
涼太「 …ハートだ 」
隼「 え、うわ、まじだ 」
こういうの反則だって、まじで
ああもうほんと無理
隼「 玲於、顔、赤い 」
涼太「 ほんとだ、赤い 」
玲於「 …うるさい 」
箱閉じて、リボン結び直して、
隼「 え、なんでしまうの 」
玲於「 …家で食べるから 」
隼「 えーひとつくらいちょうだいよ 」
玲於「 だめ、無理、絶対やだ 」
隼「 けちー 」
あげるわけないじゃん、隼なんかに
だいたい俺ですらAちゃんの手作り食うの
初めてだっていうのに
涼太「 …ねえ、玲於。」
玲於「 ん?」
涼太「 …Aちゃんに、何回好きって言った?」
玲於「 …覚えてない、けど、38回、くらい… 」
隼「 そんなに!?」
涼太「 …一回さ、やめてみたら?」
玲於「 は?」
涼太「 好きって言うの。駆け引きだよ、押してダメなら引いてみろってこと。」
押してダメなら、引いてみろ…か
まあ確実に今までの俺は
今までにないほど押して、押して、押してた
玲於「 …駆け引き、か。」
涼太「 やってみる価値あると思うけどな〜 」
玲於「 …そんな上手くいくもん?」
涼太「 さあ?」
駆け引きとか考えたこともなかった
ちょっと、試してみる、価値あるかな…
玲於「 …やってみよっかな 」
隼「 お?駆け引き?」
涼太「 いいじゃん、まあ、玲於の場合は好きとか付き合ってとか言わないだけで、あとは普通でいいと思うよ。」
玲於「 じゃ、Aちゃんを泣き止ませる任務は全うしていいわけだ。」
隼「 それ、任務なの?」
玲於「 俺が泣き止ませるしかないの。」
涼太「 …ふふ、玲於らしくていいんじゃない?」
もしもだよ
仮にね、仮に
駆け引き、成功して
Aちゃんから
玲於くん、好き、なんて言われたら…
……あーやばい、言われてえ
まあね、そんな簡単にね、
上手くいかないことくらいね、
俺だって、じゅーぶんわかってますよ
わかってるけどね、やっぱね
期待しちゃうって
……とりあえずやってみるか、駆け引き
.
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めぐみ(プロフ) - このお話が更新されるのを楽しみに毎日頑張れます! (2018年2月16日 10時) (レス) id: c75f6ffd72 (このIDを非表示/違反報告)
グリムパン(プロフ) - このお話死ぬほど大好きですー! (2018年2月14日 9時) (レス) id: a2f3bd3954 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - 嫌な予感が当たりませんように。主人公ちゃんが気持ちを伝えられますように。応援してます! (2018年2月10日 18時) (レス) id: 06f92986dc (このIDを非表示/違反報告)
ありんこりん(プロフ) - お大事になさってください(>_<)更新楽しみにしています☆ (2018年2月5日 0時) (レス) id: 329e8ea8fd (このIDを非表示/違反報告)
はなはな - 早く元気になってください!更新待ってます!!!!!! (2018年2月4日 23時) (レス) id: 1f81b719c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2018年1月27日 20時