純情ブルーローズ2【佐野玲於】

あっさり ページ12

Aside









翌日にラインで






昨日はごめんね、ありがとうって送れば


次泣くときは俺も呼んでね、なんて返事が来て



泣くときにわざわざ呼ぶ人いないよって送れば


じゃあAちゃんが人類初だね、なんて意味不明な返事きて





そのやりとりが楽しくて、

いつの間にか笑ってた








少しだけ有給とっちゃって、

2日ぶりに出勤したら渡された
私が持ち帰ってなかった荷物と1枚のメモ





二つ折りにされてる紙を開けば


ちゃんと謝りたいです
連絡待ってます

って文と、携帯の電話番号




…それから、一番下に、 ' 片寄涼太 ' の名前



……これ、電話した方がいいやつだよね







すぐ戻りますって先輩に伝えて

休憩スペースで書かれた番号に電話をかける






一向に出る気配なくて
コール音ばかり聞こえて

忙しいのかな、また今度かけよう







〜〜〜〜♪〜♪♪〜


そう思って戻ろうとしたら鳴り出した着信音







A「 もしもし！」


涼太『 あ、Aちゃん？』


A「 はい！」


涼太『 今かけてくれたよね？ごめんね、出れなくて。』


A「 いえいえ、こちらこそ忙しいのにすみません、」


涼太『 ううん、大丈夫。それよりさ、今日の夜ちょっとだけ会えないかな？』


A「 私と、ですか？」


涼太『 うん。』


A「 えっと、今日は20時に仕事終わります。」


涼太『 じゃあ、仕事終わったら迎えにいくね。』


A「 いや、そんな、わざわざ… 」


涼太『 いいから。じゃ、あとでね。』








あっさり用件が済んだからか

あっさり終わって、あっさりきれた電話





あんな失礼なことしたのに、

…いや、したから？だから呼び出された？





わからないけど

今日は絶対20時までに終わらせよう









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