少年から、少女へ。 【4】 ページ48
「何つったか、と言いますと・・・・・？」
冷や汗ダラダラの可成移さんは、震えながら尋ねた。
「いつ優己と敵の居る場所分かったんだよォ！！！」
椅子を蹴り、テーブルに身を乗り出す。
え、待って待って。かっちゃん。
駄目だよ。テーブルに乗っちゃ駄目。
「ヒッ！あ、と・・・・それは、ですね・・・・。
わ、我々は。数時間前から、ノアとライブ通信を・・・・して、おり・・・まし、て・・・・」
言葉が途切れ途切れだ。
(そりゃそうだよね・・・・・)
言葉を紡いでいく毎に、かっちゃんの顔が険しく成っていくのだから。
「その・・・・・」
完全に引き腰の可成移さん。
すみません。本当にすみません。
「・・・・・・つまりは、隠してたって事だよなァ？」
不味い。
この声は、かっちゃんが本気でキレた合図だ。
「い、いえ！そんな事は！ただ・・・・その、言うタイミングが・・・・・」
手を前で振りながら、慌てて訂正を試みる可成移さん。
けれど、その努力はガチギレの敵(一応ヒーローの卵)によって破壊されてしまった。
「ア゛ア゛！？何つった今ァ！！」
長くなったけど、これがかっちゃんの怒っている理由である。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「か、かっちゃん、落ち着いてよ！
言うタイミング分からなかったってだけでしょ！？怒っちゃ駄目だよ！」
「うるせぇデク！！テメェにはカンケーねぇんだよ！すっこんでろ！」
僕の声掛けも一蹴されて散ってしまった。
更には、かっちゃんの爆破のせいで、僕の前髪がチリチリした。
「今直ぐそのノアっつー奴と話させろ！！」
かっちゃんが両手に火花を散らせ、脅しの材料に使った。
案の定。可成移さん方が、青い顔をしている。
「で、ですが、その・・・・・」
キョドっている可成移さん方を他所に、かっちゃんは一人で話を進めていった。
そして遂には
「俺もその本拠地に行かせろ。」
「は、・・・・へ？」
「俺が優己を救ける。」
そう言って、段々落ち着いていくかっちゃん。
それに比例して、掌の火花も収縮していった。
「よし。んで、敵は何処居んだよ。」
「いや！当たり前に言ってますけど、そんな事出来ませんよ！！」
「ア゛？んでだよ。」
「爆豪様も緑谷様も、確かに我等がお呼び致しましたが、作戦実行の人員には加えられません！！
御二方はかの雄英の生徒では在りますが、まだ仮免も取得しておられていないでしょう！」
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ベル(プロフ) - めっちゃ続きが気になります (2019年8月7日 13時) (
レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮桜(プロフ) - ゆっくりでいいので更新頑張ってください！！応援してます！！ (2019年7月22日 7時) (レス) id: 910bb70429 (このIDを非表示/違反報告)
ろろみー - 続きが,,,気になる！ 更新待ってます! (2019年5月22日 17時) (レス) id: cdcb3e59b3 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 本編更新停止似ならなければいいんじゃないですかね？ (2019年5月2日 8時) (レス) id: 57d839eeab (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 凄くいいと思いますがこちらの作品がまったく進まなくなるのかと少し心配です。 (2019年5月1日 17時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四面楚歌 | 作成日時：2019年3月24日 13時
