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蜃気楼*6 ページ6

F side




録画していた恋愛ドラマを見ながら、北山の帰りを待つ。
本当は、コーヒーの買い足しだけじゃなくて、明日の北山の誕生日プレゼントの受け取りにも行く予定だった。
でも、どうしてもって聞かない北山がちょっと変で、そんなに行きたいならと代わりに行かせた。
北山の誕生日プレゼントは、明日でも受け取れる。少し悪いけど、デート中に、待ってもらって受け取りに行けばいい。




そろそろ1時間半くらい経つけど、あいつどこまで買いに行ってるんだろう?遅いな。



心配になり連絡を取ろうとメッセージアプリを開く。"遅いけど、大丈夫?"そう入力して、送ろうとしたとき、着信画面に切り替わる。




「渉?」




「もしもし」
『もしもし、太輔?』
「どーしたの、暇つぶし?」
『そんなんじゃない』




いつものようにふざけて電話に出たら、少し怒ったような返事が返ってきて驚く。




「何、なんかあったの?」
『落ち着いて聞いてね、…まぁ、無理だとは思うんだけど』
「もったいぶってないでさっさと言ってよ」




電話の向こうの渉の様子がいつもと違くて、柄にもなく次の言葉を急かしてしまった。
はぁ、とため息とも深呼吸ともとれる息をついてから渉が口を開く。





『ミツが、死んだ』






「……えっ?何その冗談、全然おもしろくないんだけどー」
『冗談じゃない、事故に遭った』
「いやいや、そんなわけないじゃん、だってさっきまでそこで話してて、」
『太輔、』




まるで会話が入ってこない。
何、ドッキリ?俺、一般人なんだけど。




『…とりあえず、○○病院に来て、俺もいる』
「え?ちょっと、」




強引に切られた電話に少しの不自然さを感じる。
背中を冷や汗が伝うのがわかる。
渉はそんな冗談言う奴じゃない。
いや、でも……え?まさか、そんな……




少し冷静さを欠いた頭で車のキーを握りしめ、病院に向かった。





*

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しょこら(プロフ) - Hina.Tamaさん» Hina.Tama様、お読みいただきありがとうございました!!そう言っていただけて嬉しいです。。゚(゚´ω`゚)゚。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
Hina.Tama(プロフ) - しょこらさん初めまして。本編完結おめでとうございます!ハラハラドキドキな展開に毎日更新を楽しみにしていました。素敵なお話本当にありがとうございました!! (2018年7月27日 0時) (レス) id: ca7c7000b2 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - 日美さん» 日美様、ありがとうございます!そのように言っていただけて本当に嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
日美(プロフ) - 初コメ失礼します。更新お疲れさまでした。初めて更新されたときから毎回更新がとても楽しみな作品でした。とても大好きなお話です!また次のお話も楽しみにしています……!! (2018年7月26日 23時) (レス) id: 86fe79ef6e (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - askiiii...xxxさん» ありがとうございます!更新頑張りますのでよろしくお願いします!⊂*`∀´⊃ (2018年7月18日 10時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょこら | 作成日時:2018年7月13日 12時

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