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ずっと一緒に*1 ページ32

Ki side




「ひろ!こっちだってばぁ」

「んーなんだよう、もうはずしていい?」

「だーめ、あとすこし」




あのあと家に帰って、疲れていてそのまま眠って朝とも昼とも言えない時間に起きたら、太輔が急に出かけるなんてまた言い出した。
そして車に乗せられて、途中で昼飯を食べたあと、何故か目隠しまでされて…



やっと車を降ろされて、でも目隠しは外してもらえないままで、太輔に手を引かれて歩いている。





「…じゃあ、お願いします」

「はい。」

「えっ」

「ひろ、もう少し、ね。俺も行かないと」



バタン、と扉が閉まる音がして、太輔が出ていったのだとわかった。
知らない男性と、2人で部屋に残されているんだと…思う。
不思議と、警戒心はあまり湧かなかった。太輔の、お願いしますなんて言葉を聞いたからかな。




「失礼しまーす」




椅子に座らされ、するり、と目隠しをあっさり外される。
振り向くと、俺の後ろに立っていたのは、金髪で物腰のやわらかそうな男だった。



「はじめまして、千賀と言います」

「は、はじめまして」

「30分くらいで終わるので、先に着替えていただいていいですか?」



千賀、と名乗ったその男は俺に服を手渡した。
急かされるままに着替え、また椅子に座らされる。

とてもお似合いですよ、なんて、言われて、
俺は女の子じゃないし、と思ってしまう。




「あ、の、千賀さん、ここ、どこです?」

「ん、ふふ、それは言えません」




いたずらっぽい笑みを浮かべて俺の後ろに座り、髪をセットし始めた。





適当な話をしている間も、髪をずーっといじられて、気づけば30分が経っていた。



「…はい、終わりです」

「あ、はい」




どうですか、なんて言いながら俺に鏡を向ける。
今までの人生でいちばんくらいセットに時間かけた気がするけど、どこか自然で、でもきっちりしているな、と思った。





「…っあの、太輔は……?」



俺の言葉にスマホをいじって何かを確認したらしかった。

俺を立ち上がらせて、最後の仕上げとでも言うように服をぴしぴしと直される。




「…ふふ、じゃあ、そこの扉を開けて、左に曲がってください。曲がったところに、大きな扉があるので、そこを開けてください。」





*

ずっと一緒に*2→←あとがき



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しょこら(プロフ) - Hina.Tamaさん» Hina.Tama様、お読みいただきありがとうございました!!そう言っていただけて嬉しいです。。゚(゚´ω`゚)゚。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
Hina.Tama(プロフ) - しょこらさん初めまして。本編完結おめでとうございます!ハラハラドキドキな展開に毎日更新を楽しみにしていました。素敵なお話本当にありがとうございました!! (2018年7月27日 0時) (レス) id: ca7c7000b2 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - 日美さん» 日美様、ありがとうございます!そのように言っていただけて本当に嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)
日美(プロフ) - 初コメ失礼します。更新お疲れさまでした。初めて更新されたときから毎回更新がとても楽しみな作品でした。とても大好きなお話です!また次のお話も楽しみにしています……!! (2018年7月26日 23時) (レス) id: 86fe79ef6e (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - askiiii...xxxさん» ありがとうございます!更新頑張りますのでよろしくお願いします!⊂*`∀´⊃ (2018年7月18日 10時) (レス) id: ef72d80421 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょこら | 作成日時:2018年7月13日 12時

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