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「じゃあ僕帰りますね、泊めてもらえて助かりました。ありがとうございます。
またお店来てくださいね?」



荷物を持ってベッドの上に座っている北山さんに伝えに行くが反応がない。




「北山さん?」





俯いている北山さんの顔を覗き込むとその目には涙が溜まっていた。






「え?!北山さんどうしたんですか、なんで泣いて、」


「藤ヶ谷さんって誰にでもそういう態度とるんですか?」




俺の言葉を遮って急に放った北山さんの言葉の意味が正直俺には分からなかった。



「どういう、ことですか?」






「わかってます、藤ヶ谷さんが優しいことなんて。

初対面の俺に本を選んでくれたことも、お仕事だとしてもお客さんのためにそこまでする所とか、お客さんなのに看病してくれる所も。

でも、キスとかハグとか、好きって言葉とか。
それも藤ヶ谷さんの優しさに含まれてるんですか? 他のお客さんにも普通にやってるんですか?」


そう言って涙を流した北山さん。




「キスとかハグって、、僕本当に記憶になくて。
詳しく話してもらってもいいですか?」




北山さんはゆっくり話してくれた。


俺が北山さんに酔った時にキスしたこと、昨日寝ぼけて抱きしめて好きだって言ったこと。








自分の知らない所で最悪なことをしてた。
自分の気持ち制御できてないじゃん。




何してんだよ俺、

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作成日時:2018年6月8日 22時

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