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「あ、藤ヶ谷さん。」
俺の視線を感じたのか北山さんが気づいてくれた。
「今日は残業ですか?営業時間よりだいぶ経ってますけど。」
「そう、です。」
なんで。
「なんで、」
「藤ヶ谷さんに会いたくなっちゃって。」
またそうやって、
「あ、僕北山さんに謝りたくって。
ご飯行った日迷惑かけちゃってごめんなさい、飲みすぎてあんまり記憶なくて。」
「記憶ないんだ、」
「へ?」
「あっ、なんでもないです!
全然大丈夫ですよ、楽しかったですし。藤ヶ谷さんほんとにお酒弱くてびっくりでした 笑」
「それは言わないでください〜 笑
北山さんは今日もお仕事だったんですよね?」
「そうです!仕事帰りに寄ってみようかなって思ったんですけどもう閉店の時間だったから藤ヶ谷さんのこと待ってようと思って。」
かわいいなあほんとに。
「待たせてしまってすいません、今日少し忙しくて。」
「お疲れ様です。」
北山さんと話しながらふと気づく。
「あ、終電。」
「えっ、あ、ほんとですね終電もう行っちゃってます。」
まじか、仕方ないタクシーで帰るしかないか。
「藤ヶ谷さん、うち来ます?」
何言ってんの北山さんそんなの、
「俺の家来たことあるから分かりますよね?
ここからそんなに遠くないし、藤ヶ谷さんがよかったら、ですけど。」
そんなの、断れるわけないじゃん。
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作成日時:2018年6月8日 22時