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なんだか頭がふわふわする。
目の前には北山さん。
なんて幸せな空間。
「藤ヶ谷さん、大丈夫ですか?」
「だいじょーぶれす、ん!」
北山さんとの食事が楽しすぎて浮かれてたのか俺は今までにないぐらい酔っ払っていた。
そんな俺を心配そうに見つめる北山さん。
「もうお酒飲むのやめましょ?お水貰うんで。」
「まだ、のむ。」
「だめですよ、藤ヶ谷さんお酒強くないって言ってたじゃないですか。」
北山さんの制止も空しく俺はどんどんお酒を飲み、その後の記憶はあまりない。
次の日起きたら自分の部屋のベッドに寝てた。
昨日のことを必死に思い出してみたけれどあんまりはっきりとは覚えていなくて。
北山さんがタクシーで俺を送ってくれたことと、
あと夢の中で北山さんとキス、したことだけは鮮明に頭の中に残っていた。
夢は覚えてるなんてなんなんだよ俺。
でも北山さんの唇の感触まで残ってると錯覚するぐらいにはリアルな夢だった。
本当にできる日なんて来ないよな、絶対。
そんなの夢のまた夢。
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作成日時:2018年6月8日 22時