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北山さんだという期待を胸にお店に出た。

レジの横で待っていたのはやっぱり北山さんで。



「北山さん!」

「あ!藤ヶ谷さん。」




俺の声に気づいてニコニコしている姿を見ると仕事の疲れが一気になくなった。




「すいません、お待たせしてしまって。」

「僕の方こそ、呼んでしまって。
お忙しいのに。」

「そんなことないですよ!」

「藤ヶ谷さんお見かけしなかったから帰ろうかなとも思ったんですけどせっかくだから会いたくて呼んじゃいました。」




北山さん。
そういうの俺に言ったらダメですよ。


変な期待しちゃうから。



俺に会いたくてお店に来てくれてしかもほかの店員に頼んで呼んでくれたなんて。

うれしすぎる。




「僕も北山さん来ないかなって待ってました。」





これくらいいいよね。

少しぐらい素直になっても。





俺がそう言ったら北山さんはほんの少し頬を赤らめて


「ほんとですか〜?」


って小声で呟いてた。





照れてたように見えたけど気のせいだよね。

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作成日時:2018年6月8日 22時

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