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北山さんはゼリーを食べるのもきつそうだったけどなんとか全部食べてくれた。
「じゃあ薬飲みましょう。
はい、これ。」
「うぅ、いや。」
「でも飲まないともっと辛くなっちゃいますよ。
飲んでください、ちゃんと。」
北山さんは嫌そうだったけど涙目になりながら頑張って飲んでいた。
「よく頑張りました。
あとはゆっくり寝ていてください、そうしたらたぶん明日には治っているはずです。」
「ん。」
「僕、ちょっとタオルもう1回濡らしてきますね。」
キッチンに向かおうと立ち上がったら服の裾を掴まれた。
「北山さん?」
北山さんの頬はまた熱が上がってきているのか少し赤みを帯びていて目は潤んでいて。
目を伏せながら、でもチラチラこっちを見ながら言ったんだ。
「行かないで、?」
って。
そんな目でそんな寂しそうな声で言われたら俺の理性がどんどん崩れていく。
北山さんがかわいい。
守ってあげたい。
ああ、そうか。
俺は北山さんが好きなんだ。
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作成日時:2018年6月8日 22時