イケメンは恋愛対象外です。～fourth～【ＳＳ】【ＯＳ】 (ページ8)

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「う～ん･･･すごく難しい話だなぁ、それ」

『･･･え？』

「誰が悪いとか俺には分かんないもん」

『どうして････』

「だって俺、大ちゃんがどれだけ悩んできたか知ってるから。なんなら、Aちゃんの葛藤とか翔ちゃんの苦労とか、ぜーんぶ見てきたから･･･俺は誰も悪くないと思う」

まさかの回答に、開いた口が塞がらなかった。

誰も悪くない？･･･そんな。

悪いのは私のはず。

それでも相葉くんは私を責めない。

「きっと、潤ちゃんやニノなら「お前が悪い！」って決められるんだろうけど。俺は恋に正解はないと思ってるから誰が悪いなんて決められない」

『･･･正解はない････？』

「だってそうでしょ？大ちゃんは大ちゃんの幸せのために、翔ちゃんは翔ちゃんの幸せのために、AちゃんはAちゃんの幸せのために････それぞれが自分の為に動いてできた結果だと思うよ。誰も悪意なんて持ってない。誰かを不幸にしてやろうとしたわけじゃない。なら責めることなんてできないな」

『･･････それでも、翔くんを傷付けたことに変わりは････』

「Aちゃんはさ、」

相葉くんの瞳が真っ直ぐ私に向けられる。

「翔ちゃんのこと好き？」

突然の質問に固まったけど、我に返った私はすぐに頷いた。

相葉くんは満足そうに目を細めると

「じゃあ、伝えなきゃ」

って太陽みたいに笑った。

『伝える･･･？』

「翔ちゃんのことだから、「俺には飽きて智くんに乗り換えたんだ」って思ってるかもしんないじゃん？」

『！！そんなわけ、』

「うん、そんなわけないよね。でもそれはちゃんと言葉にしないと伝わらないよ？もし信じてもらえなかったとしても、言わないよりはずっとマシ」

･････確かにそうだ。

例え翔くんが会いたくないと思ってても、それでも私はちゃんと謝りたい。

翔くんのこと好きだってこと、ちゃんと言わないと。

「･･･ふふ、Aちゃん、良い顔してる」

『相葉くんのおかげ。････ありがと』

「いいよ、これくらい！あ、そうだ。大ちゃんにも話聞かないとなぁ」

『智にも？』

「ん～････でも、もう佐倉ちゃんが聞いてるかなぁ？」

佐倉ちゃん･･･本当は、智だって佐倉ちゃんといたいはず。

なのにどうしてこんなことしたんだろう。

その手を取った私も私だけど。

でもやっぱり、私は最低だと思う。

翔くんに好きだと伝えるのに、智のことも気になってるんだから。