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「宮近さんさ、また上手くなった？」
『お陰様で』
「っはー、やっぱ私の中の師匠であり
不動のセンターだねっ」
『んだよそれ笑』
「嬉しいの、バレバレ笑」
さっきも言われたようなことを言われて
顔に手を置いて鏡を見る。
…そんなにわかりやすいかなぁ、俺。
「うん、宮近さんは顔にも態度にも声色にも出やすいよ？」
『、え』
「なに、独り言だった？」
思わず漏れてしまっていた声にしまったと思うが
相手が相手だからその不安は直ぐに消えた。
『このあとグループで仕事なの？』
「んー、もうそろそろ戻らなきゃな」
『待って、』
俺に背を向けるAに思わず呼び止めたけど
何を言おうか、言葉に迷う。
「…また、トリプルカイトともみんなともさ、、」
「ゆっくり話したいな」
Aがどう思って言ったのか、そんなの分からない。
…だけど、
『頼もしい背中になったようで』
華奢な背中は不安を取っ払うくらい立派で頼もしかった。
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作者名：あ く び | 作成日時：2022年3月27日 17時
