【wrwrd!】主役たちに愛し愛され相思相愛【全メンバー】

38言目 ページ38

容姿端麗、眉目秀麗、実質剛健で完璧なお顔()が近づいてくる。
動揺しているのか、やけにスローモーションに見えた。

ﾁｭｯ...

しん、と静まり帰った部屋に響く軽いリップ音。確かに、ショッピくんの柔らかい唇が触れた。が、場所はマウストゥマウスではなかった。

口を外し、ほっぺにキスを落としたのだ。

shp「ふっ、アホづらすぎるでしょ」

そう言って、ぺしっ、とおでこにデコピンを喰らわせてきた。

んんんっ、、、

『ばかぁあああ！！！！！』

shp「うおっ」

気がつくと、ショッピ君の胸に飛び込んで泣いてしまっていた。自分が期待してしまったことを恥じた。ショッピくんは、“俺も悪かったっす、大丈夫ですって、ほら顔あげてください”なんて言いながら笑ってくれたけど。今まで想ってくれていた人たちの気持ちまで踏みにじるところだった。

shp「…ったく…、はよこっち見て。目合わせて。ほら早く。あのな、俺はAさんの口は俺のもんになってからみんなの前で見せつけてやりますから。俺のもんになってから黙ってキスされてください。」

ほっぺをぐいっと両手で挟まれて、無理やり目を合わせられ。それからそう告げた。

じわじわ、と頬が染まっていく感覚。黙ってキスされてくださいーーーーー…なんてことをさらっといってのけるんや、、、、、

『ばか！！！！』

もう一回叩いておいた。
敵わないな、この人には。

shp「あと4回も俺とAさんが付き合ってから叶えてもらいますから。それまでおあずけですね。」

『うん、、ごめんな、ありがとうほんまに』

shp「こちらこそ。」

_____…“じゃあ俺寝ますね、あ、ソファーと毛布、あとクッション借ります”そう告げて、おやすみを言い合った後、彼は目を閉じてしまった。

ドキドキして眠れそうにないが、ベッドに潜り目を閉じる。しかし不思議なものだ。いつの間にか寝てしまっていた。

そう、起きた。一瞬にして起きた。怖い夢を見ると言う出落ち。ひどいわ泣いた

昔から怖い夢を見た後は、誰かにくっついて寝ていた。いつもなら何かを抱き枕にして寝るが、ショッピくんにクッション貸したわ。

渋々起き上がる。冷たい廊下を歩き、リビングへ。

すごく綺麗な寝顔で、一切寝相を変える事なく、すやすやと寝ていた。クッション…借りれそうにないな。

しかし…隣に何かないと寝れなくなってしまったからには…うんショッピくん、落ちるのだけはやめてくれよ。

そう念じながらソファーの下に寝っ転がった。

39言目→←37言目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す