第355話 ページ27
『私はあの二次災害に向かう
皆は先に行ってて』
「わかった！」
「頼んだ水無月！！」
「よっしゃ行くぞ！」
A組が、水無月とは正反対の方向に走り出す中、轟だけは立ち止まっていた
「A！」
『？』
「大丈夫なのか？お前、なんか様子が･･･『大丈夫』」
『大丈夫だから。アンタも行って』
「･･････」
瀬呂「おい轟ー！何やってんだ？足止めてる時間ねーぞ！」
『ほら早く』
「･･････あ、あぁ」
轟は、後ろ髪を引かれながら 水無月と逆方向に走った
(大丈夫･･･なんだよな･･･？アイツがそう言うんだから、大丈夫だよな･･･)
「おっ」
その光景を観覧席から見ていたスーツ姿の男＿＿
採点マニュアルと受験者100名のデータを網羅した100名の公安職員の一人。水無月の採点をしている者だ
(水を多種多様に扱う水無月の"個性"はかなり適任。良い判断だ！)
·
·
▽水無月side
燃え盛るマンションが目に飛び込んできた途端
私の頭は真っ白になった。
心臓がバクンッバクンッと速まり、汗が止まらない。
真っ白な頭の中に、とんでもないスピードで灰色の情景が駆け巡る
【激しい炎に包まれた小さな部屋
崩れてくる天井は、私の上に落ちて＿＿＿】
『･･･ッ！！』
やめろ。
こうやって私は、林間合宿で役立たずになったんだろ
山火事を前にして、何も出来なくて
どれだけ悔やんだ？どれだけ自分を情けなく思った！？
＿＿だから、心に決めた
絶対乗り越えてやるって、あんな思いは 二度と御免だって
こんな･･････ッこんな、身に覚えもないトラウマに負けるわけにいかないのよ
『ッわかり、ました･･･！』
私はもう、ヤケクソだった。
·
＿＿＿「この奥にある部屋から子どもの泣き声がするんだ！」
辿り着いたのは、マンションの3階
エレベーターは当然止まっており、階段を駆け上がった
すると火の手はかなり回っており、煙が立ちこめていた。案内役の男子と水無月は素早く姿勢を低くする
『危ないので、私から離れないで下さい』
「わ、わかった」
他の受験者は外で待機してもらった。あまり大人数で来るべきではないし、水無月の"個性"であれば大抵の事に対応はできるから
·
『では、行きます』
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るむ(プロフ) - さすがに無理やり過ぎませんか？こんな性格悪過ぎ女好かれないと思います…口調も男みたいですし、嫌われ女なら分かりますが、好かれてるのは分かりません。どこが良いんですかね…？ (2023年4月17日 22時) (
レス) @page44 id: fe9b123905 (このIDを非表示/違反報告)
サボり日和 - めちゃくちゃ面白いです！！一気読みしちゃいました！物間君との試験のところとか、仮免試験のときの水無月ちゃんがかっこよすぎて……！！アニメや漫画で見てみたすぎる！応援してます！お体には気を付けて更新頑張って下さい！！ (2022年4月5日 13時) (レス) @page49 id: 88c73e1f71 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 怜さん» 嬉しいコメントをありがとうございます！こちらこそ、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ナッツさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 轟くんと夢主ちゃんの小説を探しててたまたま見つけたんですが、すごく面白くて一気読みしてしまいました…！これからも更新楽しみにしています🙌🏻 (2021年10月2日 12時) (レス) id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年9月17日 18時
