【リアアカ】デスゲームに巻き込まれました。助けて下さい。切実に

通路 ページ18

目の前の男の子は焦らすように体をくねくねさせて何でだろうねーとか言ってくる。


ムカつく…………


流石に私もムカついてきた。


『早く教えっ……!!!』


　

　

いきなり発言体が消えたみたいに不自然にも途切れた私の言葉。


なぜなら



「可愛いなぁー！」ﾆｺﾆｺ


『……………』



あれ腹部に重みがあるのはなんでだろう。さっきよりも男の子の顔が鮮明に見えるのは何でだろう………？



理由は簡単。



　


　



男の子が私に馬乗りをしてきたから。


What's umanori?





　


　



『ちょっ……退いてくださいっ!!!』


「やだーw」


私は収まっていた赤面がまた現れだし混乱していた。



というか……お腹痛い………


『よく、そんな恥ずかしい事ができますね……そして重いです………』


「そんなに僕デブじゃないから大丈夫でしょ？」


確かに目の前の(変態)さんはデブではないし、顔も悪くもない。身長抜きにしたらモデル体型だろう




でも……でも！




『なんで私の上に乗る必要があるんですか！退いてください！警察呼びますよ！？』


無駄に顔面偏差値が高い前の男の子は、「警察なんて呼べないよ」なんて現実的ではない本当の現実の発言をした後じわじわと私のスカートの中に手を入れてきた。


『ｯｯ!?!?』


流石にそれはアウトだろうと自分の手で男の子の手首を掴み抵抗しようとするが全く動かない。


もっと鍛えておくべきであった……



それより何でまだ人が通路にこないの！遅いよ！


『人ｯ……人が来ますよ!?ｺｯﾝﾉ変態!!』


それでも男の子は動じない。
別に平気というように。



ｱｲｼﾞ「アイジねー。名前星野アイジだから変なあだ名やめてよね」


名前なんてどうでもいい。


『名前なんてどうでもいいです！やめてください！！』


羞恥で心いっぱいの私には対抗の術はなかった。

いや、物理的な力の差があるかぎり何にでも負けるのだ。

一撃必殺のような物がなければ………


もちろん一撃必殺なんて物は思い浮かばない。どうしよう





こんな状態だからなのか、ここが電脳空間で脳の世界でもあるから思い出すのか、

頭の中で過去の出来事がフラッシュバックしてくる。




　
　

何も思い出したくない過去。





でもそれより前にアイジさん(変態)を排除しなければ。





　


神からの恩恵か





私はその時体全体を駆け巡るようにして一撃必殺と呼べるに相応しい物を思い付いた。


不適に笑って

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