お姉ちゃんの友達の友達の友達の……(以下略) ページ4
二人は分かれ道の奥へ奥へと進んでいく。
そして智香は、その青い屋根の家の目の前で立ち止まった。
智香「ついたわよ、親戚の家!」
智香はインターホンをどこか浮ついた様子で押す。
それから数秒後、茶色の扉が開く。それと同時に、玄関に置かれた花の香りが、二人の顔を掠めた。
親戚「ああ、智香ちゃん! ……貴方がAちゃん? 話は聞いてるわ。魔法の準備できてるよ!」
親戚さんは端正な顔立ちの、若々しい女性だった。
さらさらの髪から、柔らかなシャンプーの香りがする。
智香「ありがとうございます。A、この人は、今は休業中の魔法少女の葵さん。魔法のステッキを作る人……って言ったら分かりづらいんだけど。まあそういう人なの」
投げやりな紹介をする智香。葵はにっこりと微笑んで、「よろしくね」と会釈した。
A「よ、よろしくお願いします」
葵「ささ、上がって上がって」
二人は運動靴を脱ぎ、スリッパに足を通した。
廊下に、すたすたという足音が響いている。
智香「そうそう。葵さんはね、私のお姉ちゃんの友達の友達の友達の恋人の兄の友達の妹なんだよ。まあ、つまり遠い親戚なんだー」
A(……遠い親戚どころじゃない気がするんだけど……)
リビングに着いた。花瓶の中に入ったガーベラが、生き生きと輝いている。
そして、リビングの机の上には、ハートがあしらわれた可愛らしい魔法のステッキが置いてあった。
葵はそのステッキを優しく手に取ると、Aに差し出した。
葵「これがスーパー☆カンチョーが使える魔法のステッキ。その和瑠子ちゃんの話は聞いているわ。酷いわね。復讐のために、是非使ってみて」
そんなおぞましい魔法が使える魔法のステッキを「是非使ってみて」と勧める彼女からは、なんらかの狂気を感じる。
A「あ、ありがとうございます!」
葵「そうそう、この魔法は危険なの。だから、和瑠子ちゃん以外の人に使うときは気をつけてね」
智香「そういうことで。ありがとうございました、葵さん!」
智香が強引に話を終わらそうとする。その智香の行動に「えっ」と驚く暇もなく、Aは腕を引っ張られて玄関まで連れて行かれた。
ドアノブに手をかけ、智香は「それじゃあ、ありがとうございました!」とはっきり言った。
そして、勢いよくドアが開いて、二人は外へと駆け出していったのだった。
お姉ちゃんの友達の友達の友達の……以下略【ミニミニ続き】→←なんだその名前
ラッキーカラー
あずきいろ
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
甘草リコ - こんな駄作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。10月より新作品を更新する予定ですので、気長に待っていただければと思います。よろしくお願いいたします。 (2022年9月23日 1時) (レス) id: 95ef1aa62b (このIDを非表示/違反報告)
甘草リコ - 皆さん、大変申し訳ないのですが、パスワードを忘れてしまい更新不可となってしまいました。見てくださった方々には大変申し訳ございません。次こそ、皆さんに素晴らしい作品を届けられるよう頑張っていきたいと思います。 (2022年9月23日 1時) (レス) id: 95ef1aa62b (このIDを非表示/違反報告)
甘草リコ - むつさん» あああ!! 返信遅れてごめんなさい!! いじめっ子に浣腸……卒業するときにいつかやってやりたいと考えていまs((( ゆっくりやすみます。あと誤字の指摘ありがとうございます!!!!!! (2022年6月21日 21時) (レス) id: b10498da77 (このIDを非表示/違反報告)
むつ - はじめまして!作者さんをいじめる人なんて、浣腸s……((すみませんでした。主人公ちゃんみたいにかっこよく言い返したいなと思っても、現実ではなかなかできませんよね……。ゆっくり休んでください!あと、「心」が「葵」に変換されちゃってるかな?と思います! (2022年6月14日 19時) (レス) @page12 id: 7d80cfa994 (このIDを非表示/違反報告)
甘草リコ - なずなさん» なずなさん……! ありがとうございます。本当に嬉しいです。いじめは本当に消滅してほしいですよね。いつか帰ってきます!! 絶対!! 本当に見ていてくれてありがとうございました。 (2022年6月10日 22時) (レス) @page12 id: 95ef1aa62b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘草リコ | 作成日時:2022年5月3日 20時