Jubilee-Jaejoong-2 (ページ10)

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戸惑い-ジェジュン- ページ10

『ジェジュン、これ』

「大丈夫だって」

『結構しちゃったし』

「タクシー代ぐらいいいでしょ？」

『うーん』

「それよりここどこ？」

『えっとねぇ、調布。分かるかな』

「ちょうふ？」

『ここはねぇ、映画の街で有名なの』

「そうなんだ、初めて来た」

『だろうね。笑』

「いいね、うるさくなくて」

『あはは、都心から離れてるから』

「映画の街か～～」

『ジェジュン、こっちだよ。ちゃんと付いて来てね』

俺の前を歩く彼女は
振り返る度に俺を手招きする。

そして"歩くの遅いね"とクスクス笑う。

ただゆっくりこの流れる時間を感じていたい。

俺は君に会う事を怖れていたんじゃなくて

"幸せ"だと感じる事が怖かったんだ。

君と過ごす時間には"優しさ"や"悲しみ"を感じる。

Aなら

俺を・・・・・・・

小さな期待は大きなモノへと変わる。

長らく避けていた感情が今になって溢れ出しそうだ。

俺は幸せになってもいいのか。

誰かを幸せにできるのか。

君ならどう答えてくれるだろう。

教えて欲しいよ。