Jubilee-Jaejoong-2 (ページ30)

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出来る事ページ30

扉が静かに閉まると、彼の抱き締める力が強くなった。

『ジェジュン・・・・・苦しぃ』

「ごめんっ・・・・・」

ゆっくりと身体を離し視線を移すと

彼は怯えた瞳で私を見つめる。

『・・・・入っていい？』

「うん・・・」

完全に身体が離れると彼は私の手を握り廊下を進む

握られた手から伝わるのは彼の体温だけ。

ジェジュン、、、何を考えてるの？

どうして私を呼んだの？

とてもそんな事は言えなくて、ただジェジュンの背中を見つめていた。

廊下を出てリビングに入ると
ジェジュンは私をソファに座らせた。

『ジェジュン？』

「・・・・なんか持ってく。待ってて」

『いいよ、大丈夫だから』

「やだ」

『・・・・・』

静かな夜

聞こえるのは自分の鼓動だけ。

「・・・・ん」

『ありがと』

コーヒーを差し出した彼は
そっとソファに腰掛けて私の手を握った。

『・・・・・ジェジュン』

呼び掛けても、彼は俯いたまま。

『・・・・・大丈夫』

『ここにいるよ』

『だから・・・・・私を見て』

「・・・・・A」

『ん？』

「・・・・・ありがとう」

握りしめた手を解き、私はジェジュンを抱き締めた。

私に出来ることは、あなたを抱き締めることぐらい。

そして伝わればいい。

大丈夫だよって。