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●合格? ページ8

「突然の大波に海に投げ飛ばされそうになって
姉様にもジェハにも助けてもらったの」

『私たちの力では成し得なかった』

「...では諦めるんだね?」

「いいえ」

『もう一度取ってくる‼』

目を見開いたギガン船長は

「あははははははは!
海に投げ出された女を見殺しなんてまねしたら
私がジェハを海に叩き落としていたよ」

んー恐いねー だから好きだよ船長♡

ヨナの顔を掴み、

「目が真っ赤だね だいぶ泣いただろう?」

「潮水が目に入っただけよ」

今度は私を見て

「ふふふ 手は傷だらけ 足はガクガク」

『「うっ」』

船長は優しく微笑み

「根性あるじゃないか
お前たちみたいなヤツは
窮地に立たされても決して仲間を裏切らない
そういうバカは嫌いじゃないよ 船に乗りな」

「え...」

『?』

頭にポンっと手を置かれジェハに

「君たちは合格だよ」

静かに涙を流すヨナ。

そんなヨナを見て思わず笑ってしまった。

やったー‼と騒がしくなり

海賊のみんなが私たちを囲み

たくさん質問してきた。


ハクは右手を顔に当て安堵のため息をついた。

すると、ジェハが話しかけてきた。

「ほう あの子たちがからむと
君はそういう顔をするんだね」

「あんたこそ...
10年くらい老けこんだ顔になってんぞ」

「え それはいけない ホントに?
や まいったよ 今回ばかりは
彼女たちがあまりに必死で引き下がらないから
寿命が縮む思いだったよ」

「へー ずいぶん入れ込んでんな
仲間になる気になったか?」

「まさか 僕は女の子にはいつだって入れ込むよ
でも あの二人は初めてだよ
純粋でガンコでそのくせ足元はフラフラで
僕にとっては非常に厄介でめんどくさい
護衛する奴の気が知れないね」

「まあな」

からかうようにジェハは

「よっぽど大切なんだねぇ」

「ま 幼馴染だし」

「恋人?」

「まさか
大事な預かりモンだ」

「預かりモノね...なるほど」

「なんだよ」

ジェハはヨナを見て、Aを見た。

その視線に気付いたのかAは

ジェハとハクに手を振ってきた。

ハクは手を振り適当に返している。

「なんとなくパッと見だけど
君と彼女は近いようでいて
距離があるなと思ってさ」

「あ?」

「それって君が彼女を本気で
欲しいと思ってないからかな」

楽しそうなジェハにハクは

「でっかいお世話だ
何で てめェがそんな事」

「何でかなー
仲間になる気はさらさらないけど
彼女に興味を持ったからかも」

目を見開くハク。

●トゲ→←第32話 繋がり



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桜華(プロフ) - fruitさん» ありがとうございます。原作が素晴らしいからですね。ハクヨナ素敵ですよ! (2021年8月13日 14時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
fruit - 初めて読んでみたけどとても面白かったです! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - はじめまして 沙那さん 嬉しいお言葉ありがとうございます ぐだぐたですが更新していきます (2019年10月31日 20時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - 初めまして、読んでいて先がどうなるのか凄く気になります。想い人のハクと結ばれて欲しいなと思いました。これからも頑張って下さい!更新を楽しみにしてます(^^) (2019年10月31日 18時) (レス) id: fa79a8dffc (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - アイさん コメントありがとうございます頑張ります (2019年10月5日 23時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲夜 | 作成日時:2019年10月2日 10時

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