第32話 繋がり ページ7
潮が満ちてきている
ここから落ちたら助からない!
「ヨナ! A!」
『...ハ』
バッと崖下を見ると木の根にしがみつき
ヨナの手を握りしめているAだった。
また大波が襲いかかってきた。
なんだろ 暖かい...?
目を開くとヨナと私を抱きしめているジェハ。
どうやら私たちは助けられたみたい。
「全くすごいね 君たちは
この僕をこんなにハラハラさせるんだからね」
「結局...助けられちゃった...」
「見損なわないでほしいな
僕は本来女性は真綿でくるむように
大事にする主義なんだ」
「＿ふっ」
『ふふっ』
くすくす笑っている私たちにジェハは
「...何 笑ってんだい」
『この海に飛び込んでまで助けようとしてくれて
ありがとう ジェハ』
「...ギガン船長には内緒だ」
「えっ でも」
ヨナが持っている千樹草が入った小袋。
「それ その千樹草は君たちが
自分の力で手に入れ守った。
だから船長との約束は果たされたんだ
僕が今やった事はおまけ
船長に言う必要はない」
『...まだ』
「全然果たせてないわ
これを持ってみんなの元へ帰らないと」
船にいたメンバーは雲隠れ岬に来ていた。
「ねえ...」
青ざめた顔をしたユンが
「こんな所に生えてるの千樹草...」
船長が答える。
「言ったろ 絶壁だって」
「絶壁すぎでしょ‼
無茶だよ 海は荒れてるし
ヨナとAなんか風に飛ばされちゃうよ!」
キジャがお助けすると動き出したが
「お待ち
あの娘たちは私の信頼を得る為に
この仕事を引き受けたんだよ
お前らはあの娘たちの覚悟を踏みにじる気かい」
女の子なんだよ⁉と抗議するユンとキジャだが
「女だって闘わなきゃならない時があるんだ
ナメんじゃないよ」鋭い眼光の睨み
ユンは無言になり、キジャは
「ハク そなたは良いのか? ハク!」
ハクは黙ったまま耐えているようだった。
半泣きのユンの隣で鼻をすんすんと鳴らす
シンアがユンの肩を叩き、前方へ指指しした。
「ん? んーーーーーっ?」
目を凝らした先にいたのは...
「ヨナ‼ A‼」
「みんな 来てたの」
『泣きすぎよ ユン』
「ヨナっ Aっ
も〜〜っ バカバカ 無茶ばっかりーっ」
ギガン船長が近づいてきて
「千樹草は?」
「ここに」
小袋の中を確認し
「確かに
じゃあ 約束通りお前たちを...」
「『いいえ』」
「私たち ジェハに助けてもらいました」
「...！ヨナちゃん! Aちゃん!」
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桜華(プロフ) - fruitさん» ありがとうございます。原作が素晴らしいからですね。ハクヨナ素敵ですよ！ (2021年8月13日 14時) (
レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
fruit - 初めて読んでみたけどとても面白かったです! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - はじめまして 沙那さん 嬉しいお言葉ありがとうございます ぐだぐたですが更新していきます (2019年10月31日 20時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - 初めまして、読んでいて先がどうなるのか凄く気になります。想い人のハクと結ばれて欲しいなと思いました。これからも頑張って下さい！更新を楽しみにしてます(^^) (2019年10月31日 18時) (レス) id: fa79a8dffc (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - アイさん コメントありがとうございます頑張ります (2019年10月5日 23時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜 | 作成日時：2019年10月2日 10時
