ヨナの姉は片思い中６

●手伝い ページ13

「今度は私も剣を取ろう
最後まで私について来な小僧共」

おう!と威勢のいい声があがる。


本当はギガン船長は誰も闘わせたくないはずなのに

皆 そんな船長を理解し

勇気をふりしぼって生きてる

この人達のために何かしたい

元気になった本当の阿波の町を

私も見たい


次の日

ヨナと私はみんなの手伝いをしようと...

「んーーっ」

『むーーっ』

ちなみにヨナが持ち上げようとしている袋には

アオが大の字で張りついている。

「あーーーっ ヨナちゃん Aちゃんはいいよ」

しかし、止められてしまった。

「2人は休んでて」

「そうです このような仕事は私めが」

「兄ちゃん すげーなァ 右手だけ」

キジャにアオごと袋を持っていかれた...

ぽつん...と残された私たちは

『「ハ、ハクー」』

でも...

「師匠ーっ 武術を
武術を伝授して下され‼」

ハクは左手を出しながら

「授業料一万リン」

シンアはブンッブンッブンッと剣を振り

既に授業中だった。

「......」

『...あー (あ、ユンは...)』

ちらっと見てみるとユンの怒鳴り声が...

「ああーっ
そこの死に損ない何で大人しくしてないの?
いい加減殺すよ‼」

ユン先生診療所



手持ち無沙汰になった私たち。

アオがうろうろしているヨナにしがみついた。

私はこちらを見ていたジェハと

バチっと目が合った。

『......』

「......」

『じー』

「......わかったよ(口パク)」

ジェハはヨナに提案した。

「ヨナちゃん
町に偵察に行くんだけど一緒に来る?」

『行ってらっしゃい ヨナ ジェハ』



ジェハに連れられ''跳んで''行ったヨナ。

『あれ? アオがいない...まさか...大丈夫よね...?』

プキュ〜! ヨナのフード内にちゃっかりいるアオ。

忙しなく動き回る海賊のみんなとキジャ

ユン先生診療所は怒鳴り声が響いてるなぁ

シンアも剣術教えてるし...

ん? ハクは?

「暇そうだなA姫?」

『わっ』

後ろからハクが話しかけてきた。

『ハ ハク びっくりした...
武術の授業は終わったみたいだね』

「まあね 伸びてますよ あいつら
姫さんはどうしました?」

『ジェハと町探索に行ったよ あとアオも』

「げっ あのタレ目と」

嫌そうな顔するね

『...人質の女の子達 怖い思いしてるよね
早く 助けてあげたいな』

「A姫 無茶しないでくださいよ」

ハクは私の頬を軽く引っ張りながら言った

『はぁうぅ〜‼』(ハクー‼)

「変な顔」

ハクはとてもおもしろそうに笑った。

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