赤い糸４

182 ページ34

.




今日は待ちに待った高嗣くんの舞台当日





ファンクラブに入った私は

初めて申し込みをして

見事に一日だけ当選できた。






親友の花穂の方の名義では

渉と千賀さんサイドの方が当たったらしく

一足先に一緒に見させてもらった。






渉と千賀さんもそうだけど、


この前色々とあった由美さんの演技も

すごく輝いていて

ドキドキしながら見ることができた。





やっぱりすごいな、プロの方は……







高嗣くんはどんな演技をするんだろう？








劇場について中に入ると

緑の服を着た子が所々にいて、


この子達全員が

高嗣くんのファンなんだろうな〜って

ライブのときと同じような感情になった。






音楽が始まり舞台が始まる。






いつも近くにいる高嗣くんだけど、


目の前にいるのは役に入り込んでいる

高嗣くんだけど高嗣くんじゃない人…




すごいなぁ、



いつの間にこんななに

演技の練習してたの？






そう思わせるくらい

本当に素晴らしい演技だった。








終わったあとは号泣の私。




ハンカチ片手に

涙を流しながら帰る。







花穂と劇場を出て

感想を言いながらご飯を食べていると

高嗣くんから連絡がきた。








二『俺も今でたとこ。
宮田と飯行ってくる！』







そうメッセージがきた。





『お疲れ様でした。
宮田さんと楽しんでね』






メッセージを返し数分後に

今度は電話がかかってきた。






二「A？
もう家ついたの？」



「ううん、花穂とご飯食べてる」



二「まじ？
俺も宮とそこ行っていい？
どこの店？」





どうやら高嗣くんが来るらしく、

お店の名前を伝えた。




ゆっくりしたいことから

予約していた個室のお店だったから

花穂にも了承を得て

高嗣くんたちと合流することができた。







花「良かったね、
たまたま個室の店予約してて(笑)」



「うん！ごめんね？
二人で話してたのに…」



花「いいよいいよ！
それに二階堂さんだけじゃなくて
宮田さんにも会えるんでしょ？
舞台後に本人たちに会えるなんて
ラッキーだよ！」






そんなことを話していると

高嗣くんと宮田さんが到着した。









.

作者より→←181

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す