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高嗣くんは
崩れ落ちた由美さんのそばに行き
腕を引っ張り強引に由美さんを立たせた。
由「高嗣…」
二「どういうことか説明しろよ、
お前があの男使ってAを襲わせたのか?」
由「……」
二「なんとか言えよ!!」
由美さんの華奢な体を揺すりながら
問い詰める高嗣くん。
由美さんは涙を流している。
「た、高嗣くん…
由美さん怖がってる…
ほっぺも赤くなって……」
二「A!こいつがお前のこと
こんな目に合わせたんだよ!
Aの過去知ってるくせに…
もう少しであの時と同じことされそうに…」
「わかってる…けど……」
わかってる。
高嗣くんが私のことを考えて
今こうやって由美さんに冷たくしてるのも…
けど…
なんかさ………
「由美さん…可哀想だよ……」
そう自然と口走っていた。
二「なんだよ可哀想って…
自業自得だろ!Aがうけたのは
こんな痛みじゃ…」
由「かわい…そう…?私が……?」
小さく声をだしてつぶやく由美さん
そして泣きながら私のことを睨みつけた。
「可哀想だよ、
一人で寂しいんでしょ?」
由「なんで…そんなこと……」
「寂しい人だね」
私が由美さんにそう言うと、
高嗣くんの手を振り払って
今度は由美さんが私の両肩に掴みかかってきた。
由「なんであんたみたいな平凡な一般人に
そんなこと言われなきゃいけないのよ!!」
二「っ…!おい…」
「高嗣くん、いいから…
由美さん…私に言いたいことはそれだけ?」
私は由美さんの勢いに圧倒されることなく
静かに話し続けた。
由「あんたのそういう所がむかつく…
高嗣は…私だけのものだったのに……
あんたのせいで……」
「…高嗣くんはものじゃないよ?
それに…先に高嗣くんを裏切ったのは
由美さんなんじゃないの?」
由「だってそれは…」
「高嗣くんは、
ちゃんと由美さんのこと好きだったよ?
ちゃんと愛してた……
私はそんな高嗣くんを好きになった…」
由美さんが男の人と歩いてて
それを高嗣くんが見つけたときの
あのときの寂しそうな顔…
今でも忘れたことなんてない。
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momorin(プロフ) - 二階堂君の話大好きです。更新楽しみに待たせていただきます。。 (2022年6月26日 0時) (レス) @page49 id: 0ca9b39560 (このIDを非表示/違反報告)
mer(プロフ) - 続き楽しみにしています!このお話大好きです! (2021年12月8日 12時) (レス) id: 6743556bd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuuna | 作成日時:2021年4月7日 13時