赤い糸２

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二「まじで無理だから…」



由「…どうしても？」



二「…うん」



由「………」



二「俺の家にある由美の荷物あとで送るから」



由「………」



二「じゃあな、
また何かであったときは
仕事仲間としてよろしくな」



由「………」







最後まで喋らず

目に涙を溜めて堪えてる由美に

別れを伝えてその場を離れようとした。







…けど、

俺これケジメつけられてねーよな？







二「由美、ごめん！」



由「え…？」



二「たしかに別れたいって思ったのは
今回のことが原因だけど…
理由はそれだけじゃないんだ」



由「…どういうこと？」



二「俺、好きな人ができた。
由美よりも…その人のこと守ってやりたいんだ」






由美に俺の本当の気持ちを言った。



言うつもりはなかったけど、

やっぱ言って別れないと、由美にも悪いし


Aにも堂々と胸を張って好きって

伝えられないと思ったから。






二「由美と付き合ってたけど、
他に好きな人ができた。
だから俺も由美とそんなにやってること
変わんないよな、ごめん。」



由「…どういう人なの？」



二「え？」



由「高嗣が好きになる人とか…
どういう人なの？」



二「…由美とは正反対の人…かな」





…色んな意味で(笑)





二「ごめんな、今までありがとう。
すっげー楽しかったよ」






そして今度こそ由美に別れを告げて

その場を離れることができた。






由美のことは好きだったけど…





由美以上に

俺には守りたい人が出来たから…





たぶんAの存在がなかったら

由美に泣いて謝られて

前までの俺なら許してたかもしれない。





けど…


今の俺はAのことで頭がいっぱい。






Aに会いたい。



会って俺の気持ちを伝えたい。




Aは俺のこと

待っててくれてるかな…？







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〜 A Side 〜




高嗣くんと最後に会ってから

どれくらい過ぎたかな…




もう年も明けてだいぶ経つよ？



けど…


私からは連絡しない。




必ずまた連絡してくれるって

言ってくれたから。




ケジメつけてから

私に想いを伝えてくれるって

言ってくれたから。






ケジメってどういうことだろうって

ずっと分かんなかったけど

たぶんそういうことだよね…？





高嗣くんも私のこと…







毎日こんなことを思っていると

突然 電話がかかってきた。







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