赤い糸２

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〜 二階堂 Side 〜





Aを見送ったあと、

また一人で晩酌をする。




さっきAから話されたことを

頭の中で思い返しては、

Aをそんな目にあわせた男が

憎くて仕方がない。




けど…


俺がそう思うってことは、

あのとき側にいたワッターの方が

何百倍も悔しかったに決まってる。





ていうか…



ワッターって絶対にAのこと

その頃から好きじゃん…




だから今まで特定の彼女作んないで

Aと会えるの待ってたの…？




それなのに、

俺のところに連れてくるとか

本当にお人好しすぎ…




ちゃんとお礼言わないとな。





…そして俺は、

由美とちゃんと会ってケジメつけないと。




そして言おう…Aに……


俺の気持ち伝えよう…




どうなるか分かんないし、

俺が幸せにできるか自信ないけど…





Aに好きって伝えるんだ。







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それから二週間



毎日忙しくて

年もあっという間に明けた。




やっと仕事も落ち着いて

由美と会う約束もした。




今度はドタキャンされないように

会ってくれなきゃ由美の家に行くって

半分脅しもかけといた。





家に来られては困るのか知んないけど

そう言ったら店で会おうって

行ったことのないBARのURLまで送られてきた。






店に着くと、久しぶりに会う由美が

オレンジ色の酒を飲んでいた。



よくそんな甘い酒飲めるよな、って

前までは一緒に飲んで笑ってたっけ……







由「あ、高嗣〜！こっちこっち〜！」



二「…なんで酔ってるわけ？」



由「まだ全然酔ってないって〜！」





無駄にテンションの高い由美に

ちょっとだけ苛立つ。



お前と会えない間、

俺がどんな思いだったとか知らねーだろ。





由「久しぶりだね〜！
あ、年越しライブ見たよ〜」



二「今まで何で会えなかったわけ？」



由「え〜？だから言ったじゃん〜！
仕事忙しかったんだって！
高嗣だってわかってるでしょ？」





そりゃあ由美は３０超えてるのに

人気のモデルだし…



この時期は

俺らみたいに忙しいのとか知ってるけど…





じゃあこの前一緒にいた男は誰だよ……








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