君の笑顔９

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あれから2週間が経過した





私と玉ちゃんのことは

けっきょく記事が雑誌に掲載され



案の定、

けっこう大きな話題となった



けど、

“ 仲の良い友人 ” って世間には伝えて

ドラマもそのままのキャストで

すすめることとなった。



抱き合ってた写真のことも

顔があんまり見えないことから

そんなに信憑性がないと


一部のファンの子から言われて

それ以上、あんまり騒がれることはなかった。






あの日から毎日

電話をよこしてくれてたニカちゃん




…けど、

3日前くらいから

ぜんぜん連絡がこなくなった



メールをしても既読にもならない




何かあったのかな…？




ニカちゃんの言葉で

安心していた私の心は


時間が経つにつれてだんだん不安になっていく。





もう2週間以上も会えていない。


ずっと声も聴けていない。





そんな状態のまま

ドラマの撮影が始まった。





あの騒ぎ以来、

久しぶりに会った玉ちゃん




スタッフさんや

他のキャストの皆さんがいるから

あんまり話せない。




みんなあの騒ぎのこと知ってるから…





深くお辞儀だけして

メイクルームへと入った。





ドラマのために

髪をショートカットにした私…




ニカちゃんも

私の髪を短くした姿を

見てみたいって前に言ってたのに…




一番に見せるどころか

髪を短くしたことすら伝えることができない…






麗「A…
今日の撮影が終わったら家に帰っていいわよ」



「えっ！？」



麗「この2週間よく耐えたわね。
ニカのいる家に帰っていいわよ！」



「ほんと…ですか？」



麗「ただし、出入りには
今まで以上に気を張りなさい」



「はい…！ありがとうございます！」





こうして、

初めてのドラマ撮影も

今日のぶんは順調にすすみ


2週間ぶりに

家へと帰れることになった。





…やっと、


…やっとニカちゃんに会える！





どうして連絡をよこさないのか

不思議でたまらなかったけど…




もう耐えなくていいんだ。





ニカちゃんに

いっぱい抱きしめてもらえるんだよね？





ニカちゃん…



待っててね…！






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