君の笑顔９

301 ページ19

.



〜♪ 〜♪





翌朝


着信音で目が覚める





「もしもし…」



麗「A？今どこにいる！？」



「家、ですけど……」



麗「30分後に迎えに行くから
すぐに準備してて！」



「え！？麗華さ……」




ブチッて切られた

麗華さんからの電話




…なんだろう、


こんな朝早くから……




今日は10時に迎えだったのに、

時計を見るとまだ8時前……





麗華さんの声…


ずいぶん荒々しかったな………





2「ん……
いま誰かと喋ってた…？」




隣りに寝てた

ニカちゃんも目を覚ました




「うん、麗華さんから電話きて…
なんかもう迎えにくるんだって……」



2「え、早くない？」



「なんかあったのかな…？」





〜♪ 〜♪





そんなことを話してると

ニカちゃんの携帯にも電話がきた




ﾄﾞｸﾝｯ




私の心臓が跳ね上がる



なんか嫌な予感しかしない……



この電話の相手が

もし岩田さんからだったら……






2「あ、宮田からだ」



「み、みやっち？」




相手がみやっちだって分かった瞬間

なぜかホッとした私





2「宮田からとか珍しいな〜
てか朝早すぎたろ〜」



「い、いいから
早く出なよ(笑)」



2「はぁ……もしもし？」





グダグダ言って

やっと電話に出たニカちゃん




っと！こうしちゃいられない！


30分後に迎えってすぐじゃん！！




私は急いでシャワーを浴びに

お風呂場に向かった




シャワーを浴びて、軽くメイクをしながら

ニカちゃんに話しかける





「みやっち何だったの？」



2「ん？あ〜、なんか
岩ちゃんが今日迎えに来れないらしくて…
自分で事務所までこいって」



「事務所？？
あれ、今日って収録って言ってなかった？」



2「そうなんだよな〜
しかも午後からだったのに、
早めに事務所に集まれって…」



「そっか……」





事務所に集まれか………




私も急に電話がきて

そのうえニカちゃんもとか……




……こんな偶然ってあるの？







麗「まだ寝てた？」



「はい…
あの、何かあったんですか？」



麗「ちょっと…
事務所に行くからそこで話すわ」




あきらかに暗い車内




麗華さんからは

いつもと違うオーラが感じ取れる





事務所の会議室に行くと

麗華さんが私の前に座った。





麗「これ見て」




私の前に出された一枚の紙




「え……？」





そこには

信じられないものが書かれていた






.

302 side ﾆｶ→←300

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す