君の笑顔９

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「でもここは覚えたよ！！」




さっきまでずっとリピートしてた

ニカちゃんのパートの所を

披露してあげようじゃないか！！



ニカちゃんびっくりするぞ！！





「ニカちゃんはガヤさん役ね！」



2「は？笑」



「ここに立って私とハイタッチしてね！」




バチンってニカちゃんにハイタッチ




「グーリンの街路樹が〜
コソコソ合図する〜♪」




ドヤァってニカちゃんのことを見る




「どう！？
できてたでしょ？？」



2「あ、うん…(笑)」



「なんとね！たったの30分で覚えたんだよ？？
すごいでしょ？？」




足踏み？的なのが難しいんだよ！


あとターンするとこも！！





2「30分……それだけ？」



「そうなの！
それだけの時間で覚えられたのすごくない！？」



2「いや、違くて…
30分も練習して、俺のパートだけしか
覚えられなかったの？笑」



「……ん？」



2「せめてその後の
千賀との振りのとこも覚えろよ〜
30分もあんな振りしてたとか(笑)」




お腹を抱えて爆笑してるニカちゃん




「そ、そんな笑わなくてもいいじゃん！！//」



2「だってさ、あんなっ、
簡単な振り…ふはっ、やべーツボに入った(笑)」



「も、もう！！
ニカちゃんのバカっ！！」




そんな…


そんっなに笑わなくてもいいじゃん！！


けっこう完璧に踊れてたよ？私！！





2「Aにはやっぱ、
ダンスは無理だな(笑)」



「う、うるさいなっ！！」



2「あ、大丈夫大丈夫、
歌は完璧だったから！歌だけは！笑」




そう言ってニカちゃんは

また爆笑しだした




くそぅ…


ぜったいに

キッステップ踊れるようになってやる……！






2「あ、A…
ちょっとこっちきて？」




二人でご飯を食べて

私がお皿を片付けていると

ソファの方からニカちゃんに手招きされた




「どうかしたの？」



2「あのさ、俺…
明日、萌花に会ってこようと思う」



「萌花さんに…？」



2「萌花に会って、
ちゃんと冷静になって話してくるから」



「うん…わかった……」



2「絶対に、
この前みたいにはならないって約束する」



「大丈夫だよ…
もうニカちゃんのこと疑ったりしないから…！」



2「ちゃんと…
ケリつけてくるから」





ニカちゃんの笑顔を見て安心した



きっと大丈夫…！









そう、信じてたのに……




明日…まさか……




あんなことになるなんて…



このときはまだ


思ってもみなかった……







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