君の笑顔９

294 side ﾆｶ ページ12

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2「だから、ごめん…
もしかしたら世間にバレるかも。
俺とAの関係…」



t「なんで謝るの？」



2「だって…
グループに大迷惑…」



t「そんなの…全然いいよ…！
ニカかっこいいじゃん、
そこまで言ってきたなんてさ！」



2「玉……」



t「だいたいその萌花ってコさ、
性格悪すぎない？
なんでそんなコと付き合って…
……ってごめん、こんな風に言うのは違うか」



2「いや、いいよ…俺も今は、
まじで萌花のこと怖いって思ってるし。」



t「…幼なじみ、なんだっけ？」



2「…あいつさ、ガキの頃に親が離婚してて…
そんな萌花を見かねてか、俺の母ちゃんが
萌花をしょっちゅう家に呼んでた。」



t「ニカのお母さん、
おせっかいだもんな〜(笑)」



2「そうなんだよ(笑)
まぁ、萌花の母ちゃんと俺の母ちゃんが
仲良かったってのもあるけど」



t「そっか……」



2「でも萌花の母ちゃん働いてて、
あんまり家にいなかったから
俺ん家で飯食ったり泊まったりしてた」



t「で、何で付き合ったの？」



2「…なんでかな。
なんとなく？」



t「なにそれ〜
じゃあ、萌花ちゃんをそんな風にしたのって
ニカなんじゃないの？」



2「え…？」



t「たぶん寂しかったんだよ…
ニカのこと本気で好きだったのに
ジャニーズの仕事ばっかだったし…」



2「だって…それはしょうがなくない？
玉だって、俺とずっと一緒だったんだから
ジュニアの時がどんなに大変かわかるだろ！」



t「もちろんそうだけど…
付き合ってたとき、ちゃんと
好きって伝えてた？萌花ちゃんに」





萌花に

“ 好き ”って……？




そういえば……


あんまり自分の気持ち

言ったことなかったかも…





2「俺さ…萌花と付き合ったし
キスも…それ以上のこともしたけど、
たぶん萌花のことそんな好きじゃなかった」



t「うん…」



2「ただ、振られたとき
高嗣は何もわかってない…って言われて、
それがすっげームカついて
何か全部どうでもよくなったんだよね」



t「なんとなく、
分かる気はする……」



2「その後も…何人か別の女と
付き合ったけど、すぐに別れたし…
こんなに人を好きになったのって
Aが初めてなんだよ。」




Aがいたから

今の俺がここにいる。



こんなこと言ったら

まじで最低かもしんねーけど、



あのまま萌花と付き合ってたら

俺は昔のまんまだった。






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