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『 ...... 私でいいんですか ... ? 』
「 お前がいいの 」
柊生さんの真っ直ぐな瞳が私を捉える 。
『 ......... 柊生さんっ... わたしっ 』
言いかけて、言えなくなる 。
柊生さんが 、バッっと私を抱きしめたから 。
泣きそうになる 。
柊生さんが 、私のこと受け入れようとしてくれるから 。
『 ...... わたしっ .. 柊生さんの隣に並んでいいんですかっ.....?』
抱きしめられながら、そう問えば 、柊生さんは私を抱きしめる力を少し強めた 。
『 ... あたりめーじゃん
俺はずっと、お前に隣に並んで欲しいんだよ 』
思えば、ずっとそうだったかもしれない 。
隣に並べない 。
そう思っていつも柊生さんの後ろを歩こうとしている私をみて、
柊生さんはいつも一歩下がって私の隣を歩いてくれた 。
「 離れないよ 」
『 .... ありがとう 』
「 ありがとうってなんだよ 」
『 離れないって言ってくれて嬉しいから 』
「 .... ありがとう 」
『 ありがとうってなんですか 』
「 嬉しいって言ってくれて嬉しいから 」
二人で顔を見合わせて笑った 。
ゴンドラが地上に到着する 。
スタッフさんの2回目のおかえりなさいを聞いて 、降りる 。
自然と 、手を繋いで歩く 。
『 .... 私も離れないよ 』
小声で呟いたその言葉が、柊生さんの耳に届いたかは分からないけど 、
ちらっと見た柊生さんの横顔が嬉しそうだったから、たぶん届いたのかなと思う 。
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ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時