続き ページ21
…気になります。
僕は何故君をこんなにも好きでいられるのだろう？ 僕は君の何処が好きなのだろうか？
思えば、この恋の始まりは子供の頃からだ。
あの時出会って、それから一貫して想い続けてきた。
それは、ノーバディの時も変わる事はなかった……この子の事になると、いつも空っぽの胸が満たされる様な錯覚に陥っていたんだ。
……おかしな話ではありませんか？ あの時の僕は確かに心が無かったというのに。
そう考えるとやはり、この子に何かがある筈なのです。この子の何処かに、その答えを証明出来る何かがある筈なのです。
探究心が割合旺盛な僕には、それが気になって気になって仕方がない。大好きなこの子を隅々まで観察したいという衝動に駆られるのも、訳無いことだった。
「Aはこの後どうするおつもりで？」
「この後は……まあ、私はお前達に顔を合わせに来ただけだからな。
長居も悪いから、また色々な世界をうろついていようと思う」
不意に言った僕の質問に、その子は少し寂しそうな表情を浮かべて返答する。
……もとより、帰れる世界の無いその子にはそれしか選択肢が無かったのです。
だから、その答えは想定の範囲内。
寧ろ僕にとって、とても都合の良い事だった。
「……それならば」
俯いたその子の頬を包んで顔を上げさせると、その子は疑問げな瞳をこちらに向ける。
そして、僕はニコリと笑って言った。
「僕のところにおいで。
一緒にいましょう、いつまでも」
僕は君の事を見ていたい。
それは、脳天から爪先の隅々まで。
僕は君の事を調べたい。
僕が君の何が好きなのか、バラバラに細かくしてでも追求したい。
君がいなきゃ、何も始まらない。何も終わらない。
ただ満たされない虚無の時間が過ぎて行くだけの話。
だから、構いませんよね。
ねぇ、A？
頷いたその子に対して、僕の心はそんな高揚感に溢れているようだった。
愛しさ故の不安【ソラ】(リクエスト 依存)→←君への探究心【イエンツォ】(リクエスト)
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レフト(プロフ) - ご満足頂けたようで何よりです。ソラさんもわざわざこのような小説にリクエストして下さり、誠に有難うございました。 (2019年5月27日 22時) (
レス) id: 472b62e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ありがとうございました (2019年5月27日 5時) (レス) id: 788aead105 (このIDを非表示/違反報告)
レフト(プロフ) - ムスメ3さん» 今までのご閲覧、誠に有難うございます。ムスメ3さんから頂いた沢山のリクエストは非常に捗りました。 (2019年5月27日 1時) (レス) id: 472b62e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - すごい面白かったです！完走おめでとうございます！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
レフト(プロフ) - いちごみるくさん» 四ヶ月という時間を掛けて漸く完結致しましたが、初期の方から見て下さったいちごみるくさんには感謝しきれません。今までご閲覧頂き、本当に有難うございました。 (2019年5月26日 13時) (レス) id: 472b62e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェトルクス | 作成日時：2019年1月25日 0時
