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エーミール side
言い訳を考えていこんでいる彼女の隙を見て銃口を彼女に向け、1発打ち出した弾丸を魔法陣ではじき返す。
...これだからAは。
エーミール「気ぃ抜くな。危機感持て。毎回言うとるやろ？怪我されちゃ大変なんやから」
A「うっ...ごめんなさい...」
わざとらしくため息をつくと、反省したようにしょげる。
反省してんのに、忘れるんだよなぁ。
エーミール「ほら、早く片付ける。長居はダメ。」
A「はーい。
誘拐は法に触れるからね。逮捕させてもらいます。」
いつの間にか後ろに回っていた彼女が男の腕を掴み、ぐっと力を入れる。
い...っ！！、と痛がる男の無視し、手錠をかけ、もし魔法が使える人だった場合のためにリミッターをかけて男の腕に抱かれていた小さな女の子を抱き上げた彼女は、女の子に話し出す。
A「いい？一人で遊んじゃダメ。こんなことになっても誰も気づいてくれないし、大変なことになっちゃうから」
「...でも、わたしはなしかけられなくて、」
A「よし！じゃあお姉ちゃんと一緒に戻ろっか！お姉ちゃんお友達いっぱいいるから！」
明らかに子供の出す回答だが、女の子は納得したように頷き、涙を拭った。
恐怖で足が震え、涙すらも出なかった女の子が泣き、泣きやみ、そして笑う。
ふとした時にはもう恐怖はなくなっていて、という感覚は彼女と触れた時に体験する。
エーミール「それじゃあ戻ろか。一応俺もついてくわ」
A「ありゃとー。行こっか！」
彼女の抱き上げた女の子が楽しげに笑った。
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作者名：くるす*
| 作成日時：2018年2月28日 23時
