【実況者】【wrwrd!】とある2人のなんとか事情 (ページ20)

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ゾム side

真っ黒なパーカーを着ている人物に声をかけた。

今は交代でいないが、コネシマ曰くすごい強い奴がいた、と。

シッマが交代する前から居た、ということは...あいつ、戦争始まって1時間たった後からずっとおるんか。

ゾム「...むちゃ忠実やん」

「ん？」

透き通った声は明らかに女性であり、幼くも聞こえる。

女性が前線に出るなんて、慢心してるここの国王は神経がおかしいんだか。

ゾム「名前、なんて言うん？」

「...名乗る必要がありますか？名乗らないように言われているので」

ゾム「名前も名乗ったらあかんの？なんで？」

「さぁ...？国王陛下からの命令ですし」

随分と忠実な奴だ。
女性を前線に出すなんて神経がおかしいと思ったが、名前すらも名乗ってはならないなんて随分と変な話だ。

ゾム「まぁ、ええか。強いしグルッペン気に入るんちゃう？」

ナイフを片手にとった時、ｶﾁｬﾘと銃を構えた音が聞こえた。

エーミール「...今回ばかりは城におってや。もう4時間ぶっ通しで前線おるやろ。」

俺からの脅しや、と黒のフードを着た女性にどこからか現れたエーミールが銃口を向けていた。