【刀剣乱舞】来派の母上様【男主】

ご ページ6

.審神者Side


蛍丸から受け取った刀を改めて見る。
柄からとても暖かみを帯びており見ていて安心するような心地良さだ。

個人的にも話をしたいが
まずは居間に連れていかなければならないので
自分の神力を流し込む。

そうすると桜が舞い人影が見え
凛とした声が響く。

「…此方に愛しい我が子達はおりますか？」

桜が舞い散ると薄い桃色の着物を着て髪型は団子に。目元は鶴丸国永と少し似てる人物が出てきた。

着物はシンプルだからシンプルだからこそ後ろの大きいリボンがよりよい雰囲気が出ている。

「あるじ？」

長い間見とれてしまっていたらしい。
蝶羽国永は困惑の表情を浮かべている。

「ああああ！ご、ごめんなさい！早速なんですけど皆に紹介したいので付いてきてもらってもいいですか？」

「ええ、大丈夫ですよ」

「あ、ありがとう！来派の子達も居るから楽しみにしてね」

ついてきてくれると言うので
お礼を言い来派もいると言うと蝶羽は目を輝かせた。

「夫や我が子達もいるのですか？」

明石は妻と呼び蝶羽は夫と呼ぶ所は同じ所
改めて家族という事を認めざるおえない。

鶴丸は怒りそうだ。黙っておくが。

「もちろん！会いたがってたよ」

「ならば早く行きましょう…！」

「よし、じゃあ付いて来てね」

「はい…！」

後から「ワクワク」という言葉が例の「ざわざわ…」並に元気よく飛び出てるのでこちらも笑顔が漏れてくる

母親としては子に早く会いたいのだろう。
自分にも子供が出来たとしたら同じ気持ちになるのだろうか。

まあ此処に居る以上異性との出会いはあまりないのだけれど。

歩いていると居間の前に着いた。
蝶羽嬉しそうに笑っているが心做しか緊張が顔に走っている。

主としてキチンと緊張を解せるだろうか。


「大丈夫だよ、襖開けるね？」

「は、はい」


…より顔が強ばってしまった。少し失敗だな。


襖を開けると興味津々と言う顔が沢山此方を向くのでもう既に蝶羽が来たことはバレているのだろう。

「みんなも知ってる通り来派のお母さんがきてくれました。

光忠はママ友として仲良くしてあげてね。」

ママ友関係はいざこざが多いというので一応伝えたいことは伝える。そうすると光忠は笑顔で

「もちろんだよ」

と言うので安心した。

「…ここの本丸は僕だとか言ってたくせに…」

ボソッと聞こえた誰かの声は聞こえなかったことにしよう。

「よし！じゃあ来派と鶴さんも顔がうずうずしてるから入ってもらおうかな！」



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