防弾の専属メイクは辛すぎる

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俯いていた顔を上げて周りを見渡すと


みんな私を見て笑っていた




オンニたちも笑うのを

隠そうともせず笑っている




さっきまでメイクしていた

Rap MonsterさんとJ-HOPEさんも


お腹を抱えながら

苦しそうに笑ってる






心が苦しくなった





朝時間をかけてストレートに直した髪も

くせっ毛に戻っている



せっかく真っ直ぐにしたのに...





この前のジョングク君とＶさんに

酷い事を言われたりされた時よりも辛い





みんなの笑い声が


心に




グサリ、グサリ



と突き刺さる






涙かかけられた液体なのか

よく分からないけど



床に


ポタっと


雫が一滴落ちた








＿＿＿ざまあみろ



目の前にいたＶさんは口パクで言った




ギロリと大きな目でこちらを睨んでいる


Ｖさんの視線に耐えられなくて下を向いた





ｸｽｸｽ




…なんで笑ってるんですか


ちょっとおかしいと思うのが遅すぎた






『ッ』




ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ


気づいた頃には


さっきと同じ冷たい液体が

頭からかけられていた




もう服はびちゃびちゃで

足元には水が溜まっている




寒い…





そっと顔を上げると




黒い笑いを浮かべている

ユンギさんが立っていた




右手には

中身が空のペットボトルを持っている





SG「頭は冷えたか？日本人」





『うぐっ』





sugaさんにお腹を殴られた




痛い

目に涙がが滲み

少し吐き気もする

気持ち悪い…




JK「調子のんじゃねーよ」





座っていたはずのジョングク君も

いつの間にか立ち上がり



すねを蹴った



蹴られたところはズキズキと痛み


痛さのあまり立っていられなくなった。



崩れるようにしてその場に座った







なんであなた方にこんなことされなきゃ

いけないんですか




皆さんが反日だからって


私に何をしてもいい訳じゃないんですよ




ついそんな言葉が


ポロッと



こぼれそうになったが




グッも歯を食いしばって我慢した





このまま言い返したら


もっと酷いことをされる





耐えなきゃ、耐えなきゃ







かけられた水で冷えた私の体に


ふわりと何かがかけられた





？「ユンギもテヒョンもグクも

いい加減にしろよ」






控え室にはさっきまでいなかったはずの


マネジャーさんの声が響いていた






.

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