星屑ポスト 5 (ページ8)

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ネバーランド 1 ページ8

未成年末ズ

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Mside

俺の幼なじみのにのは、もうすぐ成人するにも関わらず少し夢見がちというか、幼い奴だ。

感性が豊かなのは良いことだけど、見てるとちゃんと大人になれるのか不安になる。

幼い頃の将来の夢はネバーランドに住むこと。

今でも1番好きな童話はピーターパンらしい。

夢を見ない少年も心配にはなるけど、夢しか見ない大人も心配になる。

そんな、子供と大人の境目に生きる俺たち。

何も、成人年齢に達したからといって現実だけを見つめる必要はないと思う。

夢は心の栄養だ。

ただ、にのの場合もう少しだけ現実的になってほしい。

せっかく頭が良いんだし。

進路調査書を前に、シャーペンを持とうとしないにのを見て、心の中で思う。

「にの、」

「あ、潤くん」

「書いた通りの進路に絶対進まないといけない訳じゃないし、気楽に書いちゃえよ」

「うん…」

もうそろそろ、決めた方がいい時期だけど。

気が進まないと言っているような、渋い表情のにの。

「潤くんはなんて書いた？」

「大学の法学部。弁護士になりたいから」

「凄いね、頑張って！」

キラッキラの眼で見つめてくる様は子犬みたい。

やっぱり、成犬じゃなくて子犬なんだよなぁ。