星屑ポスト 5 (ページ3)

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「にの？おいにの！」

木の幹に手をつきながら、黙々と歩き続けるにのを追いかけて肩を掴んだ。

「にの！」

「……え？」

ようやく俺を見たにのは、顔が真っ赤で、額に汗をかいていた。

手を当てると、身体を動かしていたことを抜きにしてもかなり熱い。

「熱あるじゃん。しんどかっただろ」

熱が高いのか、にのはどこか上の空で、ぼんやりと俺を見ている。

「松潤！にのどう？」

翔さんに声をかけられる。

「熱が結構高そう」

いつの間にか側に来ていた相葉さんも、にののおでこに手を当てて眉をひそめている。

「にの、無理しないで下山した方がいいよ。夜の山は冷えるし」

「相葉さんの言う通りだよ。俺と一緒に下りよう」

1人で抜けるより、2人抜けた方が不自然じゃなくなる気がする。

弱々しく頷いたにのの腕を肩に回して、来た道を取って返す。

「ごめんね…」

「気にすんな。ただし次は無理しないこと」

番組より身体の方が大事なんだから。