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次の日の朝、
私は先輩に、1人で海に行ってきたらどうか、という提案をした
先輩が、海に行きたそうにしていたから。
だけど先輩は、私を1人にするのが嫌だ、と言う。
「心配だから、俺もここにいる」
……どうしたものか。
あ、そうだ。
「先輩、ご飯。買ってきてください」
「え、」
「あ〜お腹空いたな！ご飯買ってきてくださいよ〜」
「待て、待てって、」
「あ、あれでお願いします。カップラーメン。ほらほら、お腹空いてるでしょ？先輩も」
先輩の背中をドアの方に押し進める
やっぱりお腹が空いているのか、先輩もそこまで抵抗しなかった
「……やばくなったら、電話して、」
「はい、大丈夫です。いってらっしゃい！」
結局、先輩は軽食を買いに行ってくれることになった
そのまま、海も寄ってきちゃってください。そう伝えると、
先輩は苦笑いして、ありがとう。とだけ呟いた
先輩が出かけて、ドアが閉まる
1人で部屋の隅に座り込んで、外の波の音を聴いていた
うん、意外と。先輩がいなくても、大丈夫かもしれない。
少しだけ、荷物の整理でもしようか。
私は自分の部屋に戻ることにした
なんだか久しぶりな気がする自分の部屋
部屋を横切って、整理するカバンを床から持ち上げた
その時、
カコン、と音がして、アクセサリーケースが転がり落ちる
それを拾い上げて、なんとなくフタを開けてしまったのが、間違いだった
″俺からの、初めてのプレゼント″
ピンクの貝殻が、そこにあったから。
途端に、しまっていた想いが、頬を伝う
「…………海人く、」
だめ、忘れられない
君にはもう、会えない
会えないのに
こんなにも、大好きなの。
そこへ先輩が、ドアを開けて入ってきた
「……あ、いた。こっちいるなら、そう連絡しろって〜。心配させんな、って……A、？」
泣いている私に気がついて、急いで近づいてくる
「大丈夫か、？」
「……っ、先輩、」
もう、無理だった
「………やっぱり、明日、もう帰りましょう、」
きっと、それが1番いいの。
先輩はしばらく何も言わなかったけど、最後にうなずいた
「ここまで、ありがとうございました、」
「……いや、そもそも俺も余計なお世話やった。ごめんな」
先輩はそう言って、切なく、微笑んだ。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
