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寒い冬は、過ぎた。
雪が溶けて、花が咲き始めて、
私は高校3年生になった。
あっという間に受験モードになっていく周りの雰囲気
もちろんそれは、私も同じ。
「ねえここってどうやんの？」
「いや〜俺もこれ謎なんだよね」
休み時間にはそんな声が教室のあちこちから聞こえてくる
みんな、合格をつかもうと必死だ
「A〜、飲み物買いに行かない？」
去年から引き続き、同じクラスになった仲良しの女の子が声をかけてくる
「あ、ごめん。今喉かわいてない」
問題集から顔をあげて、なるべく悪い印象を与えないように断る
「A勉強に力入れ過ぎじゃない？倒れちゃいそう笑」
「……そう、かな」
うんうんと頷く彼女
そうだよね。本当は、知ってる。
私は勉強をしすぎている。
「ま、いっかー。買ってくんねー！」
私にひらりと手を振ると、軽快な足取りでその場を離れるその子
あの子は、勉強、いいのかな。
そこへ、1人の男子が近づいてきた
「あのさ、ちょっとここの問題なんだけど。お前わかったりしない？」
なんとなく緊張したように話しかけてきたその男子の目の色に、気がつく
「ちょっと見せて」
その人が何を考えているのかわかるけど、あえてわからないフリをして問題集を受け取った
「ああ、ここはね、」
解説をして実際に解いてみせると、おお、と下手くそなリアクションをする
「やっぱお前頭いいなー。ずっと勉強してるもんな」
そろそろ、本題に入りたいんじゃない？
「そんなことないよ。でもありがとう」
面倒くさいと思っていることを悟られないように、笑顔を向ける
私、何してるんだろ。
「つーかさ、勉強めっちゃやってんじゃん？息抜きとか、しないの？」
関係ないでしょ。
「ん〜、あんまりしない、かな？」
「ならさ、俺と息抜きしにいかね？」
ほらね、来た。
去年の秋から、私はこうしていろんな男子に誘われ続けてきた
だけど、
「勉強しなきゃいけないから、ごめんね？」
私はもう、好きでもない人とでかけないから。
すると途端に表情を変える、その人
「ならなんでこの前までいろんなやつと遊んでたんだよ」
グサリとささる、その言葉
自分だけ断られたのが気に入らなかったのか、
″最低な女″とでも言いたげに私を睨むと、
その人は自分の席に戻っていった。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
