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やっぱり廉さんとのことを、知られてしまったんだと思う。
二度目の警告をされた日から、
大人たちが以前よりも頻繁に、私の部屋に来るようになった
私が病室を出る時は、どこに行くのか聞かれるし、
どこにいても、いろいろな人の視線が突き刺さるような気がして。
廉さんに会いに行くことが、できなくなってしまった
ただ、苦しい日々。
私には、親の他に話せる人が、廉さんしかいなかったから。
もしかしたら通っていた高校で、私の回復を待っている親友がいるかもしれない
もしかしたら地元の幼馴染が、いるのかもしれない
そう思って。私の本来の世界を知りたくて。
私は頻繁に親に質問をしたけれど、
ふたりは何も。何も答えてくれなかった。
・
廉さんと会えなくなってから数日が経った
不自然なほどに、事故に遭う前の私の話をしない両親は、
毎日部屋にやってきて、私を心配してくれてはいるけれど、
何か大きなことを、隠しているような気がしていた。
「じゃあ、そろそろ私たち帰るわね」
「おやすみ、A」
「………おやすみなさい。」
夜になって、両親が病室を出ていく
ひとりでそっと、ベッドに身体を沈ませた
真っ暗な部屋の中
閉じられたカーテンのせいで、星空も見えない
廉さん、どうしてるのかな。
暗闇で君のことを考えると、どうしても会いたくなってしまって
思わず溢れそうになった涙を、奥歯を噛み締めてどうにか耐える
夜が、更けていく。
廉さんに会えない今日が終わっていき、
また、廉さんに会えない明日が始まる
覚悟を決め、寝返りを打って、
そっと目を閉じたその瞬間、
「Aさ〜ん、起きとる？」
突然、部屋の入り口から聞こえた小さな声
びっくりして思わず起き上がり、真っ黒の世界に目を凝らす
するとそこに、
「廉さん、どうして、」
「会いに来てもうた。」
小さく微笑む、1番会いたかった人の姿。
慌ててベッドを抜け出して、駆け寄る
「何してるんですか、また怒られちゃいますよ、」
「まーまー、大丈夫やって！」
周りを気にしながら、小声で会話をする私たち
電気の消えた廊下、私たちだけの夜
「ほら、誰もおらん。」
「でも、」
「眠れんから、星でも見にいきませんか。」
廉さんの、言葉
驚いて目を見開いた私に、
暗闇の中、君はいたずらっぽく笑った。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» こんばんは！お久しぶりです！また読んでいただけて嬉しいですありがとうございます^^ 少しずつですがお話をまだまだ書いていますので、楽しんでいただけたら幸いです。こちらこそいつもありがとうございます！ (2021年10月30日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 詩愛さん、こんばんは。大変ご無沙汰しておりましたが、詩愛さんの作品の香りを嗅ぎ付けてやって来てしまいました( ￣▽￣)まずは第一章お疲れさまでした。これから先の展開もドキドキさせていただきますね。いつもありがとう。 (2021年10月29日 19時) (レス) @page50 id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ひだかくんさん» いつもありがとうございます！いろいろ気になることがたくさんありますよね……ぜひ今後の展開にも期待してくださいね。ありがとうございます、無理せず更新いたします！ (2021年8月4日 23時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひだかくん(プロフ) - 高評価が一回しか押せないのがすごく悔しいです(ToT)廉君と主人公ちゃんがこれからどうなっていくのかなとか、きちんと思い出せるのかなとかめっちゃ気になります笑 作者さんも無理のないようにしてくださいね！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: 10f3d7dc91 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ミツキさん» ありがとうございます！まだまだ先は長いので、今後もどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年7月24日 16時
